• Interview

Creator's File Vol.06 - SBR-Riot@そぼろ

sonoを使っているアーティストやDJの皆さんへのインタビュー企画第6弾。
今回は、現在VRChatをメインにDJとして活躍され、10月に大阪で開催される「BEATful Affinity [4]」では錚々たる出演者と一緒にご自身初となるリアルイベントへの出演が決まっている、SBR-Riot@そぼろさんにフォーカスします。
今までのDJとしてのキャリアやVRChatでDJを始めたきっかけ、出演イベントへの想いなど、たくさんお話を伺いました。

DJイベントの管理にsonoを使ってくださっています

mimy: いつもsonoを使ってくださってありがとうございます!

そぼろ: いえいえ。sonoはイベントの管理がすごく楽で、「こういうの欲しかった」と思って活用してます。

mimy: 本当ですか!それは嬉しいです。
sonoのメディアは元々数年前に自分の練習がてらWebサービスを作ってみようと思って構想していたものなんです。
私のTwitterの繋がりには音楽関係の人が多いから、そういうアンダーグラウンドで活躍している周りの方たちのイベント情報や楽曲のリリース情報が全部まとめてチェックできる名鑑のようなサービスを作りたいと思ったのが最初でした。
とはいえやはり普段が忙しいので構想するだけして放置してたんですけど、そのうちに去年の頭くらいから「VR上でイベントが出来るオリジナルのサービスを作りたい」という構想も抱き始めまして。それを元々作ろうと思ってたアイデアとがっちゃんこしたら、人も集まるしちょうど良いんじゃないかと考えて、それから一気に作ったんです。

そぼろ: ちょうどClusterも出てきて、良いタイミングではまった感じですね。

mimy: はい。sonoのイベント投稿にはVRChatやClusterも最初からイベント会場のカテゴリーに入れてます。

そぼろ: そう!イベント情報を打ち込むときに「最初からVRChatが選べるようになってる!」って。
sonoはすごいビッグネームの方も既に使い始めてて、やっぱり(皆さんの動きは)早いですね。

mimy: 本当にありがたい限りです。

Beatmaniaとm-floでハウスミュージックに魅せられた

mimy: Mixcloudに上がってたそぼろさんのDJミックス聴きました!
最新で上がってるミックスの序盤にかかってた曲、あれは・・・パラッパラッパーですか?

そぼろ: そうです。

そぼろさんのMixcloudに上がっている最新DJミックス「20230826 Summer Groove House Party」。夏らしいラテン〜ブラジルのクロスオーバーな選曲。

mimy: やっぱり!パラッパの声が聞こえてきたのでびっくりしました笑

そぼろ: 昔ニコニコ動画で「チーターガールP」という名前で活動されていて、今はKTGさんという名前でやっている方がいろんなゲームとかのリミックスを上げていて、その中にパラッパラッパーが入ってたんです。
で、本人に「これ使っていい?」って聞いたら「良いよ」って言ってもらえたので。だいぶ前の話なんですが。

mimy: そうなんですね!10代の頃よくパラッパラッパーやってたので、ちょっとテンション上がりました笑

そぼろ: 僕もやってましたよ。ワンもツーも。

mimy: やってました、ウンジャマ・ラミーとか笑。
パラッパの曲が流れた後は、そのままラテンやブラジル系のクロスオーバーなハウスに移っていって、「すごく夏っぽいな」って思ったらミックスのタイトルが「Summer Groove」だったという。

そぼろ: そう、あれは「夏のラテンハウス系を皆んなでかけよう」という趣旨のイベントのミックスで、そのレギュレーションに合わせて作ったら僕はあんな感じになりましたね。

mimy: ずっとハウスDJをされてらっしゃるんですか?

そぼろ: そうですね、ずっとハウスです。

mimy: sonoに登録されている情報には、中学生の頃からハウスを聴いてDJを始めたと書いてあったんですが、その辺の経緯など詳しくお伺いしても良いですか?

そぼろ: 僕、元々世代的にゲームっ子だったんですよ。
最初の頃はRPGとかをやってたんですけど、ちょうど小5〜小6くらいの頃に、PlayStationで「Beatmania」が出て。

mimy: ビーマニ!

そぼろ: 何故かわからないですけど「面白そうだな」と思って手に取って。家に帰ってプレイし始めると、なんていうんだろう、結構本格的なクラシックなヒップホップだったりとかが出てきたんですね。
その後も、シリーズ化されて新しく出るたびにプレイしていったんですけど、その中にGTSの「BRAND NEW WORLD」が入っていて、聴いた瞬間「何これ、すごい好き」という感覚になったんです。今まで聴いてきた中で一番すごく刺さるものがあって。

GTS / Brand New World feat. Melodie Sexton [Music Video]

そぼろ: それまでは自分で音楽を聴いたり買ったりしていなかったんですよ。
幼少期の頃は音楽好きな両親のもとで育ったんですが、母親がEarth, Wind & Fireのようなソウル、ファンク、ディスコからプログレッシブロックまで幅広く雑食で聴いてたような人で、父親はオーディオ好き。父はオープンリールとMarantzのアンプとDIATONEのスピーカーをシステムで組んでたんです。

mimy: 良い環境ですね。

そぼろ: 僕もうっすらと覚えてるんですけど、幼稚園の頃はお迎えのバスが来るまでの間、父が組んだサウンドシステムでVHSに録画してあるBOØWYのライブを見ながら朝ごはんを食べるという生活をしてたらしいんです。
あとは、当時はアーティストの名前も知らなかったんですけど、LÄ-PPISCHのカセットテープが好きで聴いていて。
そうこうするうちに、小学校に上がってからは、ピアノは習ってたんですけどそれ以外では特に音楽を聴くこともなく過ごしていました。
それが、いざ音楽ゲームを始めてGTSに出会い、こういう曲をもっと聴きたいという衝動に駆られるようになったものの、CDショップとかにも行ったこともないし、曲を探す方法を知らなくて。
どうすればもっとこういう曲を聴けるのかと思っていたときに、中学に上がった頃かな。うちの母が何かCDを欲しいと言って、CDショップに着いていったんです。
すると、店頭でm-floの「EXPO EXPO」というアルバムを当時プロモーションで流していて、そこに引き込まれて、立ち止まって見ちゃったんですよ。なんだかすごく好きな音をしてると思って、その場で親にねだって買ってもらいました。あれはいつ頃なのかな。2000年代だったと思うんですけど。

EXPO EXPO / m-flo

mimy: そのくらいの時期ですよね。

そぼろ: そうですね、2002年か2003年頃だと思うんですけど、ドラムンベースからツーステップ。「Come Again」が入ってて、バリバリのツーステップの曲もあるし、もちろんハウスっぽい音もあったりして。
それでもうどっぷり浸かって、m-floの前のアルバムもシングルも全部集めました。

mimy: 全部ですか!

そぼろ: そしてやっぱりTaku Takahashiさんがすごいトラックメーカーなので、結構しっかりしたクラブの音、いろんなクラブユースの音をちゃんと届けてくれたっていうのもあって、「そっち方面の音が好きだな」ってなったんです。
当時、多分日本人のアーティストとしては珍しくリミックスアルバムも出していて、そういうものを聴いた時に「元のこういう曲が、こんな変わった姿で聴けるんだ」という衝撃もありました。
「EXPO EXPO」のリミックスアルバムが新しく出たときにはTodd EdwardsやLondon Elektricityとか、ドラムンベースのものも入っていたので、こういうふうにオリジナルの曲を作り変えた人の曲を探せば良いんじゃないかと。

mimy: なるほど。

リミキサーを掘り始め、次々と新しい音の出会いに繋がった

そぼろ: で、リミキサー掘りっていうのを始めたんですよ。
そして出会っていったのがFantastic Plastic Machine(FPM)、田中知之さんですね。あとは福富幸宏さんやTei Towaさん、それからJAZZTRONIK。そういうハウス側の人たちの曲がやっぱり自分に刺さって、FPMから今度は別の人、JAZZTRONIKからまた別の人という感じでリミキサーを掘ることで、どんどんハウスからニュージャズ、アシッドジャズの方面に進んで行きました。IncognitoやTalkin’ Loud、JAZZANOVA辺りです。
あとは本当に、DJのミックスというのを知ってからDefected Recordsを掘ったりとか。そういうものをどんどん掘っていったら、気付いたときにはもうCDだけで200〜300枚になっていて。

mimy: なりますよね笑

そぼろ: その殆どが、最初から始まった系列がドーンと広がっていった結果なので、クラブミュージック寄りのCDばかりでした。
時代が進んで、社会人になってデジタルで曲を買うようになってからも、もう際限なくずっとハウスのほうを軸にしていたら、今のようになった感じですね。

mimy: 良いですね!私が中学生の頃は90年代の頭くらいなんですが、日本でようやくクラブジャズのシーンが始まった時代でそんなに一般的に聴かれていなかったと思うし、ましてや周りの友達も洋楽って全然聴いていなかったので、中学生のうちからそういう良い音楽をいっぱい聴ける環境だったというのはとても羨ましいですね。

そぼろ: 一番は多分母親のせいですね。

mimy: 素晴らしいお母さんですね。

そぼろ: 母は実験と称して、普通は胎教としてクラシックを聴かせるような頃に、いろんなジャンルの音楽を聴かせてたみたいで。

mimy: もう赤ちゃんの頃からずっとですか笑

そぼろ: お腹にいる頃からそれをやってたらしく。僕が演歌だけは嫌いだったみたいで、お腹を蹴られたと言ってました笑

mimy: お母さんの気持ち、ちょっとわかります。私も娘が小さい頃Erykah Baduとか聴かせてました。そしたら娘がこういうの好きとか言って、「しめしめ」みたいな感じになってましたね笑

そぼろ: ここにも実験してる人がいた!

mimy: 今までインタビューしてきた方々も、お父さんお母さんが聴いていた音楽の影響を受けたと話されていたので、やっぱり育った環境に音楽があるのとないのって全然違いますよね。

そぼろ: 親世代の影響はすごい大きいと思いますよ、やっぱり。

mimy: そうですね。だからそぼろさんのお母さんがすごく良い音楽聴かれてたんだなと思います。
私は中学校の頃はそれこそBOØWYとか聴いてましたけどね。もう解散した後だったんですが。

そぼろ: 幼稚園の頃の僕じゃないですか笑

DJとしてのキャリアと、出演イベントの話

そぼろさんが10月にリアル出演するイベント BEATful Affinity [4]

mimy: そういえば、以前sonoでインタビューさせていただいたUshishiさんも、中学生ぐらいの頃BOØWYを聴いてたという話をしてたんですけど、Ushishiさんは学生時代を大阪で過ごされたそうで、そぼろさんが今度ご出演になる大阪のイベントに一緒に出られるLuziqさんともその頃仲良くなったと仰ってました。

そぼろ: Luziqさん、Urban Techno Cafeさんですね。

mimy: そうですそうです。そのイベント、Hiroshi Watanabeさんや909stateさんも出られるし、sonoにも登録してくださってるVRDJの音鳴つむぎさんもご一緒ということで注目してます。・・・ていうか、このイベントめちゃくちゃ豪華なラインナップですよね!

そぼろ: そうなんです。その話でいくと、僕がやっていた初期のBeatmaniaで音楽提供してたのが、Hiroshi Watanabeさん。

mimy: そうか、まさにご自身のルーツじゃないですか!

そぼろ: そうですね。僕がクラブミュージックを聴くきっかけになった方です。

mimy: すごい、熱いイベントですね。

そぼろ: 緊張のほうがひどい笑

mimy: ですよね笑
そぼろさんは大阪にいらっしゃるんですか?

そぼろ: 僕は北海道です。

mimy: ええ、北海道から大阪に行くんですか!

そぼろ: 主催の山岸さんに来てくれと呼ばれました。

mimy: すごい、流石ですね。
そぼろさんはVRChatの中でよくDJされていらっしゃいますが、今回はリアル会場での開催ということですよね。
そういうリアルなイベントにも今までたくさん出てこられたんですか?

そぼろ: いや、実は今回出るのが初めてなんすよ。

mimy: え、初めてでこのメンバーとご一緒ですか!

そぼろ: 放り込まれたんですよ、僕。

mimy: これ、かなりやばいですね。
やっぱりVRChatでたくさんDJしてきて、その実績を買われたということなのでしょうか。

そぼろ: 実は僕、VRChatでDJ始めたのって7月からなんですよ。

mimy: 今年の?

そぼろ: はい。

mimy: 本当に?めちゃくちゃ最近じゃないですか。

そぼろ: その前は僕、配信でDJしてたんです。Twitchとか、更にその前はニコニコ動画のライブ。もっと前は、ねとらじの時代からずっと配信でDJをやってて。
DJをいつ始めたかちょっとうろ覚えなんですけど、最初にまともなDJコントローラーを買ったのは2009年なんですよ。

そぼろさんがニコニコ動画で配信していた頃のDJミックス。

mimy: 2009年。14年前か。

そぼろ: そうですね。それからずっとハウスDJをやってます。

mimy: ではDJとしてのキャリアは結構長いんですね。

そぼろ: でもその間、配信でずっとやっていたので、イベントには出てないんですよ。

mimy: そうなんですか。配信でやろうと思ったきっかけは?

そぼろ: 僕、北海道の中でも田舎の出身で、クラブに遊びに行く機会がなかったんです。行くだけでも大変みたいな。

mimy: なるほどなるほど。

そぼろ: 就職してからも、今度は仕事が忙しくて外に出られない状況で。
でも、その頃からインターネットではずっと遊んでたので、配信というプラットフォームが出来たときに、「そこに乗せて共有できるのならもうそこで始めちゃおう」というのが一番最初でした。
それからずっとライブ配信でやってて、たまに札幌にいる知り合いと「ちょっとこういうハウスのミックス作りたいんだけど、コラボしない?」みたいな話があったりはしたんですが、自分はずっとそのままオンラインですね。

mimy: コラボもオンラインでされていたということですか?

そぼろ: そうですね。データやり取りして。

mimy: でも、14年前くらいの時代から配信でずっとやってるというのは結構珍しいほうなのではないでしょうか。

そぼろ: 早いかもしれないですね。
周りでDJの配信をやってる人はあんまりいませんでした。雑談やゲームの配信はあったんですけど。

mimy: 確かにDJ配信ってそんなになかった気がします。そのくらいの時代って、MySpaceがまだ使われていた時代かな。

そぼろ: MySpaceありましたね、懐かしい!アカウント持ってたけど、全然使ったことはなかったですね。

mimy: 私も海外のDJの人の情報を見るくらいでした。で、その後SoundCloudが出てきて、曲をアップロードし始めて。

そぼろ: 気付いたらMixcloudも出てきましたよね。

mimy: ですね。そぼろさんがMixcloudにアップされているミックスでは2017年のが一番古いようですが、それではそれ以前からもずっとDJをしていたということですね?

そぼろ: ニコニコでミックスを上げてたのは多分、2009年頃です。その後Mixcloudが出てきてからは、そっちを使うようになりました。

mimy: なるほど。DJミックスを聴いていても「実力のある方だな」とて思っていたのですが、やはり長いキャリアがあるのですね!
私は自分では趣味でしかDJをしないので下手なんですよ。自分でやってみてるからわかるんですが、曲を綺麗に繋ぐだけではなく、その曲の流れやストーリーを考えてDJできるのってなかなか難しい。
そぼろさんのDJミックスは、とにかく選曲が良いです。Mixcloudに上がってた中で、James Brownの「Sex Machine」のハウスremixが使われていて「こんなのあったんだ、かっこいいー!」って、すごく私に刺さりました、ハウスが大好きなので笑
ハウスの中でも、ラテンやクロスオーバーなものからディープハウスもプログレッシブハウスもあるし、いろいろ網羅してあるので純粋に良いなと思って聴いておりました。

そぼろ: ありがとうございます。恥ずかしいな笑

そぼろさんのmixcloudに上がっているDJミックス。ハウスの中でもサブジャンルを縦横無尽に幅広く選曲している。

VRChatでDJを始めたきっかけ

VRChatでDJをするそぼろさん

mimy: VRChatを始めたきっかけって、何かあったんですか?

そぼろ: そもそも今までずっと配信でDJをやってきたけど、今回出るイベントの主催の山岸さんが「今VRChatで音の箱というか音クラが結構来てて、ここでもDJやってるんだけど、そぼろさん出ない?」って言ってきて。

mimy: なるほど、うん。

そぼろ: 山岸さんの誕生日にVRChatでバースデーパーティーをやるから、そのときに回してよって言われたんです。

mimy: そうなんですね。でも、いきなりVRChatでDJするなんてハードル高そうですが・・・あ、そうか。今までTwitchでDJ配信をしてたから、VRChatの配信でも必要なOBSなどの環境は既に整っていたということですね!

そぼろ: そう。2〜3年前くらいにTopazChatというのができて、OBSを通して配信すれば「そぼろさん環境あるから、VRChatでもできるよ」って言われて。

mimy: それでもうスムーズに始められた感じなんですね。

そぼろ: 最初だけ山岸さんに「こうやって使うんだよ」と教えもらって、あとはすぐできました。

mimy: すごい、そうなんですね。(インタビュー中の)今もアバターを使って話してくれていますが、VTuberのようなこともされていらっしゃるのですか?

そぼろ: いや、このアバターはVRChatでしか使ってないです。
僕、VRのヘッドマウントディスプレイやコントローラは持ってないので、アバターはWebカメラでキャプチャーして動かしています。
Twitchの頃はWebカメラ使って普通に顔も出してたんですけど、今はVRメインなので。

mimy: そうなんですね。VRChatでやってみた感想は、どうですか?

そぼろ: Twitchでやるような配信って、見てくれる人がいる・いないに関わらず、やり取りってコメントじゃないですか。

mimy: うん、そうですね。

そぼろ: リアルで行われるような対話は無理だったので。なんていうか、人が目の前にいる感覚じゃなかったんですよ。
でもVRって、アバターを通してではあるけど、目の前に本当にお客さんがいる感覚なんです。

mimy: 同じ空間ですもんね。

そぼろ: そうです。実際に「良いよ!」って、リアルタイムで感想を聞ける。

mimy: 目の前で反応がダイレクトに返ってくるわけですね。

そぼろ: VRの中では、フルトラッキングで手も足も動かす人もいて、目の前で踊ってくれるんです。
反応をリアルタイムで間近に見ることができるから、感想を貰えたときはやっぱり嬉しい。コメントを貰うよりも全然、臨場感というか、届く距離が近いのですごく新鮮というか、やっていて楽しいですね。
VRという空間ではあるけど、僕みたいな地方でクラブに遊びに行けない人が、PCを通せば毎日のようにいろんな箱のイベントに遊びに行けてしまえるので、遊びに行く側としてもありがたいプラットフォームです。

mimy: なるほど、納得です。

そぼろ: すごい時代になったものですね。

mimy: そぼろさんご自身も、自分でもDJされるし、他のいろんなクラブワールドに行っているのですね。

そぼろ: もう、結構入り浸ってます笑

mimy: そこで何かまた新しい繋がりも生まれそうですね。

そぼろ: そうですね。あとは、ニコニコ時代に絡んでた10年来の友人がVRにいたりとか。
元々ニコニコでいわゆる「歌ってみた」のミックスをやってたんですが、その時代に知り合ったトラックメーカーだったり、楽器演奏してる人だったりが、VRに入ったらVRにいるみたいな。

mimy: ありますよね!私も、VRChatをやり始めたのはもう本当に半年〜一年も経ってないくらいなんですけど、気がついたら自分の周りのトラックメーカーの人たちが「あれ?なんかVRChatで活動してる」みたいな。しかも結構な古参だったりして。

そぼろ: そうですね。「僕もう○年やってるよ」って言われて、いや、こっちはまだ2ヶ月なんだけど、みたいな笑

mimy: 音楽界隈も、意外とVRやってる人多いですよね。

そぼろ: 多いですね。

mimy: 熱いですね、本当に。
と言いつつ、そぼろさんは今度リアルのイベントに初めて出られるということですが、いかがですか?

そぼろ: 一番には、緊張がありますね。
でも、2番目にはやっぱり、もう既にVRで絡んでる方もいるので、会えるのが楽しみです。
あとはもうやっぱり、「俺、こんなすごい人たちの中に紛れていいの?」っていう。
今ちょうどイベント前で出演者の皆さんといろいろやり取りしてるんすけど、メッセージの度に、情報のすごさがあって。

mimy: 華々しい!

そぼろ: 恐ろしいです。

mimy: 笑

そぼろ: 一番実感してるのが、告知で主催の山岸さんとかがポストすると、なんか知らないけど僕にいいねが届くみたいな。
知らない人からいいねやリポストがいっぱい届くんだけど、何?と思ってデータをぱっと見たらインプレッション7000とか行ってるんですね。そして、またいいねが届いたと思ったときは1万まで伸びてて。

mimy: すごい!もう、これはお客さんも結構いらっしゃるんじゃないんですか?

そぼろ: そうですね。それこそ今、VRでもあっちこっちから「10月行くよ」って声が届いて、「ありがとうございます」って言いながら「どうしよう、大丈夫かな俺」って。

mimy: 大丈夫ですよきっと笑

そぼろ: でも日付見たらあと1ヶ月切ってるんだよな〜。

mimy: そうなんですね。その間にも、VRChatで何度かDJのご予定があるのでは?

そぼろ: ですね。今既に3本入ってて。

mimy: すごい。精力的に動いていらっしゃいますね。
2ヶ月前から始めてそんなにしょっちゅうVRのDJイベントに出演しているということは、もう完全に中に住んでますね笑

そぼろ: あっちこっちのイベントに顔を出してると、オーガナイズしてる人から「出ます?」って言われるんで、「出ます」って答えちゃって。

mimy: 基本的に、断らないスタンスですね。

そぼろ: 僕の感覚は皆んなとは違うかもしれないんですけど、家にいてオーディオプレーヤーで音楽聴くのと同じ感覚でDJするんです。音楽を聴くのと同じくらい、DJも好きなんですよ。

mimy: うんうん。

そぼろ: で、自分で好きな曲をかけて「ああ、良い曲!」って言いながら自分で良い気持ちになる、みたいな。

mimy: そういうの良いですね!
もう本当に音楽が好きで、自分がまず楽しんでやってるDJの方のかける曲で踊るのが好きです。

そぼろ: だから僕、Twitchの配信でもそうですけど、たとえ視聴者がいなくても自分一人で音楽かけて自分一人で乗って、汗だくになったりしてました笑

イベントのこと、これからのこと

mimy: それでは、次のイベントの意気込みなど、何かありますか?

そぼろ: まずラインナップの皆様が豪華なので、そちらを見ていただきたいんですけど。
出る側としては、初めてではあるけど、肩肘張らずに好きなものをかけて皆んなが踊ってくれれば良いかな、という感覚でいようと思っています。
なので、「いろんな人が見に来てくれたら良いな」って感じですね。

mimy: きっと、たくさんの人がそぼろさんや皆さんのDJで楽しむ、素敵な夜になりますね!
そぼろさんご自身は、今後やっていきたいことなどございますか?

そぼろ: そうですね。VRでワールドを作ってる人たちの知り合いが出来てきたところなんですが、VRでのイベントって1人45分程度の短いものが多いので、機会があれば、1人1時間以上のロングセットのイベントをやれたら良いかなとは思っています。

mimy: 楽しみにしてます!Clusterでもイベントに出たりしないんですか?

そぼろ: Clusterは、つい先月ぐらいにやっと入ってまだ見に行くだけなんですけど、ちょいちょい顔出しつつ、機会があれば出れたらなって。

mimy: それでは、今後はクロスプラットフォームでDJをされる可能性もあるということで期待しております。
楽しいお話たくさん聞かせてくださって、ありがとうございました!

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