僕たちがリリースしたドイツのDiynamicというレーベル。言わずと知れた世界的なスターのソロモンのレーベルです。今日は彼らの哲学やリリースを目指している皆さんに役立つお話しをしたいと思います。
僕のDTM歴は約27年で、以前はavexや小室さんに憧れていたのでそういう感じの曲を趣味で作っていました。2000年頃のTranceブームの時、あの煌びやかな音を再現できるシンセはとてもお金がかかって、ローン地獄はザラ、、でもとても楽しかったです。
2012年ごろに現在の相方と出会い、彼が作りたいBPMが120くらい、当時BeatportではDeep Houseと言われるジャンルに触れました。
そして2016年にソロモンのボイラールームをYouTubeで見て衝撃を受けました。ああ、こういうDJがしたい、こういう曲が作りたいと思いました。
具体的に言うと、とてもパーカッシブ、のんびりしている。ギラギラしていない。シンプル。今はすっかりアッパーな選曲しかしないソロモンですが、何故かこの時はそういう感じで、本当はこういうのが好きなのかも?と、今でも思ってます。
さて、今の時代、リリースするだけなら様々な方法で簡単に出来ます。
まだ今ほど個人リリースが簡単でなかった当時、何のコネもない僕たちはレコード会社のデモリンクが載っているレーベルベースというサイトを見てジャンル毎にExcelでアドレスをデータ化しました。その数のべ1200以上。曲を作ってはひたすら送っていました。
しかしその結果は、スパムと罵られたり、契約書なしで勝手にリリースされたり、そもそも自分たちの才能の問題なのかいわゆる小さなレーベルからしか相手にされないという、費用はかかりませんが、労働力には明らかに見合っていませんでした。
費用と言えば、リリースさせてやるからマスタリング代(日本円で15000円くらい)払え!
なんてレーベルもあり、結局払いませんでしたが、後でそういうレーベルはやめた方が良いという情報を見たので皆さんも気をつけて下さい。
そもそも、僕たちの使っているファイル送付サイトは相手側がダウンロードしたかどうかが分かるのですがいわゆる影響力のあるレーベルはそもそも一度もダウンロードすらしてくれませんでした。
そこで考えた仮説。
ダウンロードしてないなら、そもそも才能の問題ではなくいわゆるコネの問題である可能性。
今日、ハリウッドで起こったアジア人差別
のニュースを見ましたが(ハリウッドの件はちらっとしかみてないが様々な情報が錯綜しているっぽい)やはり差別する人や、舐めてる人、バカにする人は残念ながらいます。
だからBeatportにも写真や国籍は明かしていませんでした。だからやはりそういう問題でもない。
しかし、勇気づけられたのはDiynamicだけは必ずダウンロードしてくれることと、
2016年、Tomorrowlandでソロモンが相方とではなく、DJのJammyさんと作った曲をDJで使っているのをYouTubeで見た時です。
その曲、今思えばミックスやマスタリングも微妙だったはずですが、あ、ちゃんと認識されてるんだ。何かが変わるかもと思いました。
ちなみにその出来事のあと、今スーパースターになった売れる前のSpace Motionから一緒にやろう!
と言われ何曲か影響力のあるレーベルからリリースしましたが、長くなるのでまた別の記事で話しますね。
そしてDiynamicからリリースしたのは2023年で、その話の流れは以前も様々な記事でしたので、そろそろまとめます。
日本ではどうしてもマイナーですが、
Indie Dance、Melodic House & Techno、Techno (peak drive,,,)で有名になりたいクリエイターはソロモンデモに集中して送ってみて下さい。必ず聞いてくれます。
エージェントによると週300-400曲は送られてくると!すごい競争率なのは間違いないですが、、
Diynamicはコネも差別もありません。やり取りで国籍を聞かれ、本当にドキドキしましたが、そうなんだね、程度。
彼らは純粋に新しい才能を探しています。
ただ、もちろんコネは大事です。これは本場ヨーロッパからすると遠すぎる日本だからこそ。
もし有名なレーベルからリリース出来たら
その機会が熱い内に最大限営業することをお勧めします。営業ってお金はかかりますよね。でもリリースするだけではダメ。功績は凄い名刺代わりにはなりますが、やはり力のある友達は大事です。
僕はクリエイターあるあるで、正直人付き合いが苦手なのです。その代わり相方は今ものすごく努力してくれています。まだお知らせ出来ないのですが、5月にもしかしたらあるスーパースターDJと共演できるかもしれません。
あ、DJの話するって言ってましたね笑
何かSNSでDJ論語ると嫌われるらしいので、
また気が向いたらにしますね。
いつもながら長い話、聞いてくれてありがとうございます!