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美女ジャケハンター第20回 濃いめのムードなのに後味スッキリな「美女ジャケ」


       

私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介していますが、今回は順番をシャッフルして
ボビー・ハケットの「That Midnight Touch」をご紹介します。

       

       

◆「That Midnight Touch」について

Bobby Hackett with Stringsの「That Midnight Touch」(1967年リリース)

1. My Foolish Heart
2. Laura
3. When You Awake
4. Emily
5. I Guess I’ll Have To Dream The Rest
6. Delishious
7. September Song
8. The Touch Of Your Lips
9. All Too Soon
10. Nancy
11. If You Were Only Mine
12. Stars In My Eyes

       

従来のオーケストレーションスタイルに加え「My Foolish Heart」の冒頭など、要所のギターアプローチが光る曲が収録されています。
ヴァイオリン奏者のイノック・ライトが設立したレーベル「Project 3 Records」でイノック・ライト自らプロデュースして作られたカバーアルバムです。

この「Project 3 Records」はわずか10年しか続かなかったのですが、調べてみると私が好きなアーティストThe Free Designの「Kites Are Fun」を世に出したレーベルという事を知り驚きました。
(サンシャイン・ポップやソフトロック好きの方からすると常識なのかもしれませんが……。)

        

          

◆「That Midnight Touch」と私

↑我が家の「That Midnight Touch」です。日本盤だからかジャケットが違いますが共通して「美女ジャケ」です。

       

ボビー・ハケットのアルバムを偶然捕獲してから、必ず見つける度に我が家に連れて帰ってしまうアーティストの1人になっていました。
この「That Midnight Touch」で3枚目になります。

キングレコードからリリースされている国内盤だからか、通常とジャケットが異なります。ピクチャライブラリから引用しているのでしょうか。
正統派「美女ジャケ」なのですが、作品の雰囲気から考えると何処となく爽やかにまとまっている気がします。

イージーリスニングで活躍する作曲家、アーティストは大体2パターンに分かれます。「ジャズ」を通ってきたか、「クラッシック」を通ってきたかなのですが、ボビー・ハケットは前者ですね。Wikipediaや捕獲した他のレコード解説を読むと分かるのですが、このコルネットのプレイを聞けば一目瞭然です。

タイトルにもある様に「夜」を題材にした作品です。しかし、決して眠る前の夜ではなく、日中には決して出さない様な常に甘い言葉を囁かれている「Speak Low的ムード」をバンド全体で作り出しています。 

春先の心地良い夜にピッタリな「That Midnight Touch」はSpotifyでもお聞きいただけます。
(私が照明暗めのお店でDJをさせていただく際、必ずレコードバッグに忍ばせている一枚だったりします。)

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