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美女ジャケハンター第10回 「憧れのアフリカ美女を追え!」


私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。

今週は私が「エキゾチカ」という音楽ジャンルに目覚めたきっかけであり
分からない英語で無理やり取りをしながらでも捕獲したかった作品、レス・バクスターの「African Blue」をご紹介します。

↑「エキゾチカ」はWikipediaでも載っている音楽のジャンルです。このコラムでは分かりやすいように「エキゾチックミュージック」と記載しています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/エキゾチカ_(音楽)

         

             

▶︎「African Blue」について

Les Baxterの「African Blue」

1. Yellow Sun
2. Flame Tree
3. Zebra
4. Dark River
5. Topaz
6. Tree Of Life
7. Girl From Uganda
8. Magenta Mountain
9. Johannesburg Blues
10. Jalaba
11. Azure Sands
12. Kalahari

         

1967年?1969年?ネットで調べるとリリース年がまちまちですが、1960年代後半にリリースされたレス・バクスターのオリジナルアルバムです。

どの時代のレス・バクスターも素晴らしいですが
キャピトル・レコード時代(1950年代)に比べ、より土着音楽的で更に表現力が広がる作品を残した1960年代後半、特に「BRAZIL NOW」と今回ご紹介する「African Blue」は最高傑作とも言われています。

「African Blue」の聞き所を書き出すとキリがないですが
作品全体に散りばめられた「妖艶なコーラス」に注目していただきたいです。
他アンサンブルだけを聞いていると、いつもの素敵なレス・バクスターサウンドですが、妖艶なコーラスが入る事でこの作品に物語性を与えています。
時に力強く奏でられるフルートが妖艶さを後押ししています。

世界の音楽や民族楽器を求め旅行し、旅先で着想を得た作品を過去に何枚もリリースしているレス・バクスターですが、今回はラテン・ジャズをベースに旅で得た世界の音楽とムードミュージックならではのイマジナリーを持って、本物より美しい「フェイク・アフリカン」な世界を作り出しています。

世界の音楽的観点からもムードミュージックの観点からもまだまだ語られるべき作品です。

           

              

▶︎「African Blue」と私

↑我が家の「African Blue」です。じっくり見ると状態はそれなりですが、鮮やかな青色は当時のまま。

            

冒頭にも書きましたが、私はこのアルバムを聞いて「エキゾチカ」「ムードミュージック」の素晴らしさに気付きました。2年ほど前の出来事です。

夜中にDJ配信を見ながらウトウトしていると
エキゾチックなのに影を持った、違和感たっぷりの美しいサウンドが聞こえてきました。
あまりに妖艶さに目が覚めてしまい映像を確認すると、この麗しいジャケットが「どぉぉん!」と出ているではありませんか。
そして曲のタイトルが「Yellow Sun」・・・黄色い太陽って、もっとパキッと明るい、TUBEっぽいイメージですが・・・どういう事!?

このツッコミを超えた疑問と違和感を覚えた出来事により、私のムードミュージックの扉が開きました。
今ではレコードショップに行くと真っ先に「イージーリスニング」のコーナーを漁り、連載コラムを書くところまで辿り着いてしまいました。
兎にも角にも「ムードミュージック」に心奪われっぱなしです。

当時レコード初心者だった私は
いつか「African Blue」を捕獲することを夢見ていましたが
日本では「エキゾチカ」ブームが20年以上前に終わっており、市場にまず出回っていない。
オークションで見ても2万円を超えるレコードまで出る始末。それもいつ売れてしまうか分からない状態・・・でも2万円は払えない・・・。

こうなったら英語が苦手で避けてきた「Discogs」を使って捕獲するかとなり、早速検索。金額はそこそこ頑張れる価格帯ですが、送料が高い・・・。少ない情報から何とか厳選し、1万円ほどで購入しました。
(作品自体は5000円切るぐらいでした)
捕獲までのやり取りは相当デタラメな英語対応だったと思います。よくアメリカからやって来てくれました。売ってくれたレコードショップの方、本当に感謝しております。

自ら盤を置いて聞く「African Blue」は格別です。しかし、すぐに買い直せないレコードなので「ココぞ」という時だけプレイし、普段は別に購入したCDで楽しんでいます。

そんなレス・バクスターの命日はこの記事を投稿している1月15日なんです。
亡くなられてから30年の時が経とうとしていますが、作品が全然色褪せない。特に「African Blue」はジャケット同様、これからも鮮やかで居続けてくれるでしょう。

このアルバムの14曲目からが「African Blue」に収録されている曲です。
カップリングで入っているアルバム「Brazil Now」もアレンジに一癖も二癖もあり、最後は虜になるブラジルのカバー曲が沢山入っています。
併せてお楽しみて下さい。
ちなみに、「Brazil Now」も捕獲済みです。そのうち「美女ジャケハンター」にも登場するかもしれません。

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