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【イベントレポート】日本茶とモジュラーシンセサウンドの融合「解-hodo-」

sonoでコラムを書いてくださっているSiguiente TecnologiaのSho Jojimaさんからお誘いいただき、2024年1月19日(金)に福岡市中央区今泉のコモエス今泉にて開催された日本茶を楽しみながらモジュラーシンセサイザーの演奏を楽しめるイベント「解-hodo-」に参加してきました!

ShoさんはいつもはテクノのトラックメイキングやDJをされることが多いのですが、今回は福岡市中央区六本松にお店を構える日本茶専門店「蘊-on-」のオーナー・田代亮平氏とのコラボレーションで、Shoさんの鳴らすモジュラーシンセの音を楽しみながら、プロの淹れる日本茶をいただくという上質なイベント内容でした。

会場のコモエス今泉の1階はカフェ&バースペースで、2階が広々としたイベントスペースとなっており、その2階でのモジュラーシンセライブとお茶会となっていました。
日本茶と聞いて最初は畳の上で正座しながらお茶をいただくものなのかと想像していたのでちょっと意外!

田代さんは二種類の八女の日本茶を使って、まずはお茶から抽出される旨味を味わうために水出しのお茶を提供し、その後二煎目・三煎目とお湯で淹れられたお茶を出してくださいました。
最初は出汁のような風味だったのが、茶葉のカフェイン成分が加わり苦みが深まるごとにお茶の風味が増し、音楽とお茶それぞれの音の変化を同時に体感することができて実に貴重な時間でした。

田代さんは日本茶の歴史や使用している急須(85歳の職人の方が作っている貴重な急須だそうです)のことなどたくさん話していましたが、「お茶は最後の一滴で味が全然変わってしまう。だから、急須からお茶を入れるときにどこを最後の一滴と決めるかが一番考えるポイントだ」というのが特に印象的でした。
これは楽曲制作でも通じるところがあり、曲を作るときもやろうと思えばどこまででも手を加えることが出来るけれど、どこかの時点で完成である状態を決めないといけません。その「完成」を決めるのがいつも難しいし、作った後ですら手を加えたくなったりやり直したくなったりするものですが、潔さって大事だなぁと改めて考えさせられました。

お茶をいただいた後はShoさんによるモジュラーシンセの解説!
パッチケーブルの繋げ方や、どこをどう触ったらどのように音が変化するかなど、参加者の皆さんも興味深そうに話を聞いていらっしゃいました。

日本茶専門店「蘊-on-」ではお茶の販売の他に、お店でも本格的な日本茶をいただくことができるそうです。
普段何気なく飲んでいる日本茶に対するイメージが変わる目から鱗の体験が得られること間違いなしなので、気になる方はお店まで足を運んでみられてください。

日本茶専門店「蘊-on-」
福岡県福岡市中央区六本松2丁目3−17 ARK京極街 109
Webサイト:https://on-japanesetea.com/
instagram:https://www.instagram.com/on.japanesetea/?hl=ja

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