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美女ジャケハンター第11回 「国産 美女ジャケ」とドイツの音楽家たち


              

私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。

捕獲順を辿るとまた同じ作曲家の話をする事になりそうなので、今週は順番をシャッフルしてオムニバス「SUPER STANDARD POPS. IN STEREO VOL.4」について書かせていただきます。

             

▶︎「SUPER STANDARD POPS. IN STEREO VOL.4」について

V.A.「SUPER STANDARD POPS. IN STEREO VOL.4」

1. Blue Tango
2. Maria, Mari
3. Brazil
4. Yoimachi Gusa
5. Bay On A Dolphin
6. The Red Sarafan
7. Macarenas
8. Donna Vatra
9. Perfidia
10. Bacio
11. Stenka Razin
12. Sakura Sakura 

       

ポリドールレコードからリリースされているオムニバス作品です。
発売年の記載がないのですが、レコード裏面に「ロス・エスパニョレスが1962年、1963年にかけて来日した」事が記載されているので、おそらく1960年代後半の作品ではないでしょうか。

上記作品をネットで発見しました。今のところ、Vol.4までリリースされている事が分かっています。もし、Vol.4以降の作品を見かけましたら是非教えて下さい。見つけられなかったVol.3の詳細についても気になります。

今回ご紹介するVol.4ですが
収録内容を調べると、アルフレッド・ハウゼのアルバム「Blue Tango」からタイトル曲「Blue Tango」や「Donna Vatra」、リカルド・サントスの有名なアルバム「Holiday In Japan」から「宵待草」や「さくら さくら」など
ドイツの有名な作曲家たちのアルバムから1、2曲ピックアップして作られたオムニバスアルバムだと分かりました。全体的にタンゴやマンボの作品が多い印象です。

         

            

▶︎「SUPER STANDARD POPS. IN STEREO VOL.4」と私

↑我が家の「SUPER STANDARD POPS. IN STEREO VOL.4」です。きわどいセクシー「美女ジャケ」・・・最高です。

              

去年の秋の話ですが、映画サントラのレコードで急遽DJプレイする事が決まり、曲数が全然足りなかったのでレコードを乱獲するべく駆け込んだレコードショップにて出逢いました。800円程だったと思います。

↑ジャケット裏面の写真。各曲の解説などがぎっしり書かれています。

5曲目の「Bay On A Dolphin」が「島の女」という映画の主題歌だと説明があったので捕獲しました。

最近思うのが、DJをする際に「タンゴ」をプレイするのが難しいという事。
アコーディオンの様な楽器「バンドネオン」の独特な音色がラテンやボサノヴァ、ルンバに比べて主張が強すぎるからか、入れどころが難しい。
クラシックに近いからでしょうか?また違ったグルーヴがあるのかもしれません。今後のDJ課題の一つだったりします。
タンゴも多く収録されている「SUPER STANDARD POPS. IN STEREO VOL.4」はサントラDJ以降、家で鑑賞するレコードとして大切にしています。

このアルバムで驚いたのは花が散る儚さより、春が来た喜びを表現した様な
リカルド・サントスの「さくら さくら」です。

リカルド・サントス名義の「ホリデイ・イン・ジャパン」はサブスクリプションにありませんでした。

1970年以降、リカルド・サントスはレーベルを移籍。
本名のウェルナー・ミューラー名義で活動してますが、その際にも「Holiday In Japan」をリリースしています。
リカルド・サントス名義の「さくら さくら」とはまた違う華やかさですが、桜の季節の短さを思わせる軽快な曲の速さ。

同じ曲ですが、微妙にキーやアレンジが異なるので冒頭1分だけでも聴き比べてみて下さい。個人的にウェルナー・ミューラー時代の「さくら さくら」は何処か物悲しさが残るアレンジです。

           

今まで聞いた中で1番なよなよしているロス・アミーゴスのカバー「ブラジル」もこの作品の聞きどころ。色んなアーティストがカバーしているアリー・バロッソの有名曲です。
私が初めて聞いた「ブラジル」は、ムードミュージックの作曲家パーシー・フェイスのハツラツとしたカバーでした。
色んな「ブラジル」を聞きましたが、歌が入っているのにヌルッと奏でられるアレンジは香ばしくて新鮮です(笑)
恐らくブラジルの「ショーロ」というジャンル寄りなアレンジだと思います。
Youtubeでも検索ヒットしないので、ある意味お宝トラックなのかもしれません。

オムニバスの素晴らしさは意図しない曲や再発されない不思議な音楽たちに出会える事です。
レコードショップや旅先のレコード市でふと発見するオムニバスに惹かれて捕獲し、それが今回みたいにシリーズものなら全部揃えて聞き比べたくなる。
偶然出会ったレコードを辿っていくのも楽しみ方の一つかもしれません。

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