• Column
  • このサントラ、ちょっとレア。

このサントラ、ちょっとレア 第0回 まずはご挨拶。そしてレア・サントラとは?

はじめましての皆様、またはお知り合いの皆様。いつもお世話になっております。映画や音楽でいろいろやっております志田でございます。この度こちらsono様にて、掲題コラムを隔週連載することになりました。しかも金曜日に。自分バリバリの昭和世代でして、隔週と言えば「ぴあ」なんですね。かつてのぴあは隔週発売。だから”カッキンぴあ”とか言って、金曜になると素早く買っては、映画館のハシゴスケジュールなんかを立てておりました。関係ないですが。

さて、昨今のサントラ=映画音楽アルバムというものは、かつてのレコードのサントラ盤のように、片面ずつしっかりと一曲一曲が聴けるものではなく、CDやサブスクになってからは実際に映画本編で使用された1分台や2分強の楽曲たちがドドドーっと全部収録されているような、そういうスタイルになっております。こうなると、昔のようにテーマ曲をしっかり3分ぐらいで聴きたい!と思っても、果たしてどれが?みたいなことになったりするのですね。

しかし、そんなサントラ・アルバムの中にもそれだけたくさんの曲があれば、たまに「お?」と思えるトラックが潜んでいたりします。それはまるで、90年代に流行ったレア・グルーヴ。あの “発掘して気に入ったトラックを見つけたときの喜び!”と、結構同じような感覚だったりするのですね。たとえサントラでも。

たとえばレア・グルーヴを掘られていた当時も、70年代映画のサントラがかなり持て囃されました。主にソウル・ファンクを活かしたサントラで、『シャフト』シリーズを筆頭にしたブラックスプロイテーション映画や、ラロ・シフリン、クインシー・ジョーンズといった映画音楽家によるジャズ・グルーヴ系。渋谷系からリバイバル派生した人気サントラもありましたし、和モノで言えば大野雄二のクロスオーバー系サントラも再評価されました。

しかしこのコラムで紹介するのは、そのような既に知られているレア・グルーヴ系ではありません(写真載せといて違うとは。すみません)。要は、「映画音楽のアルバムのくせにあの曲がとんでもないアレンジでカバーされている…」とか、「このアーティストのこの曲は、このサントラアルバムにしか入ってないの…?」などと、思わず音楽通、DJ活動している方々にとっては、ムムムっとなるような、”レア・サントラ” を紹介していくことがテーマなのであります。まぁちょっとレアを通り越してマニアックすぎだろという感じのトラックもあったりはするんですが。

とにかく、次回5月10日から、毎月第2・第4金曜日に、ヴァイナルやCD、そしてサブスクのサントラに潜んでいる、極めてレアなトラック一曲一曲に陽の目を浴びせていこうと思います。どうぞこれからこちらにて何卒よろしくお願いいたします。

では“カッキン”にお会いいたしましょう(もういい)。

Share This Post