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【特集】SOLIDROOMS - 夢のDJ陣が超集結!90年代テクノパーティー@頭バー

sonoに投稿されたイベントの中から注目のパーティー特集!

SOLIDROOMS

津田沼・恵比寿と毎回場所を変えながら不定期開催してきた、marcoさんとCOSMOGANGさんがプロデュースする90年代オールドテクノパーティー。
第3回目が2024年3月10日に渋谷の頭バーで開催されるということで、主催者のお二人にパーティーのコンセプトや見どころ・聴きどころなどをお伺いしました!

どんなコンセプトで開催していますか?

marco: あえて90年代のテクノをかけることによって、当時テクノを聴いていた40代以上の方にはテクノの良さを再認識してもらい、また、昔のテクノを初めて聴くような若い世代の方にも改めて知ってもらう場にしたいなと考えています。
「SOLIDROOMS」のフライヤーはデザイナーの仕事もしているCOSMOGANGさんが制作してくれているんですが、90年代にテクノを聴いていた方が見ればピンと来るようなフライヤーにしてます。今回で言えばCDジャケットが元ネタですね。フライヤーを見てくださった方の間では「このフライヤーだったらもう90年代のテクノイベントだね」というコミュニケーションが生まれていて、まずはわかりやすさを大事にしたいなと思っています。
若い方には何か新しい印象もあると思うので、「世代関係なく来ていただければ」というのが前提ですね。

COSMOGANG: 新しい音だけが全てじゃない。
80年代〜90年代は良い音楽がたくさんあるので、それを知らない若い世代の人たちに知ってもらって、「90年代こんな良いのあったんだね」と思ってもらえればすごく嬉しいです。でもまずは「自分たちがやって楽しいイベントをやりたいな」という感じで続ければ良いかなと思いますね。自分たちが楽しめる場であれば、それに対してお客さんも自然と着いて来る部分はあるので。
そもそも我々がテクノに興味を持って刺激を受けた時代が90年代なんですよ。
エレクトロニックミュージックの歴史から辿っていって、90年代のテクノは熱かった時期なんだというのを、当時を知ってる人はもちろん当時を知らない若い世代の人たちにも体感して楽しんでもらえたらというつもりでやってます。

marco: 若い20代の方が来て初めてのうちのイベントで音を浴びて、何の知識もないフラットな状態で聴いて「テクノいいですね」と言ってくれます。あんまり知らなくても踊れるというテクノの本来の良さが伝われば一番良いかなとは思ってます。

主催者のお二人が出会ったきっかけは?

marco: 元々2022年に渋谷のWhite Space Labという箱で「OUTSIDER」というテクノのイベントに各々出ていたんですが、お互いDJとしてオールドテクノを選曲していた部分が「近いな」というところが始まりです。
私は千葉の人間なんですけど、それから地元や都内のイベントでもCOSMOGANGさんとご一緒するようになりました。

COSMOGANG: 最初に知り合って意気投合する感じがあって親しくなってく中で、お互いに90年代のテクノが好きなので、そういうイベントを一緒に主催してやったら面白いムーブメントが生まれるんじゃないかなっていう思惑で始めた感じです。

出演者の皆さんについて教えてください。

COSMOGANG: kazboさんは、津田沼の「MEDITECH」というテクノのパーティーで共演して知り合ったのがきっかけですね。機材関係に詳しく、しかもやっぱり90年代テクノが好きな方で個人的に話も合ったので、「ぜひ今回はお願いします」という形でお呼びしました。
Kamaidaさんは渋谷のAnother Dimensionでmarcoさんと一緒にイベントに出演されていて、初めてプレイを見たとき、一目見て「この人は本当にテクノ好きなんだな」という感じが伝わってきたのでオファーさせていただきました。

Kamaidaさんが参加しているユニット「Kmmg」

marco: OKBEさんはヴァイナルDJの方なんですけど、2回目の恵比寿のイベントにも出ていただきました。
キャリアがすごく長い方なんですけど、90年代テクノというコンセプトに合った間違いない選曲で、しかも我々がやりたいコンセプトに共感して「次回も出たい」と言ってくれて、我々も自信を持ってお声掛けをしています。
今年1月には、4年ぶり3度目となるデトロイトテクノのレジェンド Kenny Larkinの双子の弟、Kelvin Larkinとのパーティー「So Many Brightness」 を成功させるなど、海外DJやHiroshi Watanabeなどとのパーティーをやっている方です。

COSMOGANG: MASASHI MATSUIさんはトラックも作ってる方で、石野卓球さんが購入してプレイをしているというほどの方です。
都内問わずいろんなパーティーには出ていらっしゃいますが、スクラッチだったりヒップホップ的なアプローチのDJテクニックを織り交ぜながらハウスやテクノをプレイしていて、僕の尊敬する素晴らしいDJです。
テクノレーベル「L.S.S TRAXX」も主催されてますし、さらに女性トラックメーカーのGRAFFIAさんとのユニット「LOUDSPEAKER  SURVEY」としても活動していて、これまでに6枚のヴァイナルをリリースしています。

今回の会場の「頭バー」はどんなお店ですか?

COSMOGANG: すごく良い雰囲気のお店です。
音響に関してはスタッフの方がしっかりチェックされてイベントに臨んでいる感じがしますし、あとは魯肉飯が美味しいんですよ!
テクノのイベントをやってる方は信頼して頭バーを使われてる方が多いと思うんですよね。なので、そこで自分らのイベントができるのはすごく嬉しいです。

marco: 頭バーは渋谷から2〜3分の距離にあるお店で、アクセスもしやすいですね。大体20〜30人くらいのキャパシティで、DJバーというかクラブ寄りのお店ですよ。

marcoさんとCOSMOGANGさんのこれまでの活動についても教えてください。

marcoさん

marco: 私は実はずっとオーディエンス側でした。
中学高校のときに「Dead or Alive」というUKのバンドを夜のヒットスタジオで観て、そこからダンスミュージックを聴くようになりましたね。Underworldの「Rez」を聴いて「世界ではテクノっていうムーブメントが起きてるな」と思ったのが92年とか93年。
その後94年に「ソニーテクノ」という、ソニーがテクノを打ち出す時期が到来します。電気グルーヴがコンピレーションの監修をした「テクノ専門学校」というCDアルバムや、卓球さんが書いた「テクノボン」という本を読んでテクノの情報を取りに行ってました。95年頃にはKen Ishiiさんが「EXTRA」という曲を出してテクノの音と映像に衝撃を受け、97年には「テクノボン」で書いてあったロンドンのクラブまで実際の空気を感じに行ったんですよ。
90年代テクノは青山MANIAC LOVEや新宿LIQUIDROOMなどのクラブで浴びつつ、2000年代以降も国内だけでなく旅行や仕事でヨーロッパに行った際には、現地のクラブでもテクノは浴び続けてはいたものの、ジェフ・ミルズのプレイに衝撃を受けていたので「自分がDJをやれるものではない」と思っていたのが、40代になって地元のDJバーに行ったときに「DJやってみませんか」「来月出ますか」と誘われて。音源はずっと買ってはいたので、それで始めたっていうのがもう3年くらい前からDJを始めました。
石野卓球さんが今でも、Dead or Aliveの「You Spin Me Round(Like a Record)」をかけるのも理解できますし、そういうスタイルは好きですね。
自分にとって90年代はいつまでも色褪せないし、それが今のイベントに繋がってると思います。

COSMOGANGさん

COSMOGANG: 自分も「音楽をやりたい」という衝動に駆られたのはやっぱり電気グルーヴの影響が大きくて。ライブビデオとかを見たり、ライブに実際に足を運んで目の当たりにして体験したことが、自分の音楽活動をやろうと思ったきっかけになっています。
高校1年生の時、当時セガサターンやプレイステーションで作曲ソフト的なものが出ていて、それらを使ってトラックメイキングを始めました。
その頃欲しかった機材があったのですが高校生には到底払える金額ではなかったので、ゲーム機本体があれば、あとはソフトさえ買えば自分でも曲作りに参入できたということが自分にとってはものすごくターニングポイントになっています。
最初にDJをやったのは99年、高校3年生のときに仲の良い同級生と二人で学校の文化祭で視聴覚室を借りてクラブイベントのようなものを開催して、初めて人前でDJをやるということを経験し、それからレコードや機材を集めて練習をしたりして、実際にクラブでプレイをするようになったのは2004年。文化祭のときに一緒にやった友人と渋谷のROCKWEST(現在のR Lounge)でテクノパーティーを主催しました。
それ以降、渋谷を中心に活動を続けています。
DJのスタイルとしてはハードミニマル、トライバルテクノ、ディープミニマルと時代によって変化していきましたが、結局90年代~2000年代初頭のテクノが掛けていて楽しいので、現在はその辺りの楽曲を中心にディスコやエレクトロなんかもミックスするスタイルに落ち着きました。
作曲もコツコツとやり続けていて、いろんな人のリミックスをやったりSoundCloudでちょこちょこ上げたりしてきました。今は自分の個人のアルバム制作や、ある方と一緒にコラボレーションしてヨーロッパからリリースできるような形で制作しているものがあります。

会場アクセス

頭バー
東京都渋谷区道玄坂1丁目6−3 山路ビル B1

90年代テクノにかける熱い想いを語ってくださったmarcoさんとCOSMOGANGさん。
「SOLIDROOMS」は敢えて毎回場所を変えて、そのときのタイミングで90年代の空気を伝えていくパーティーとなっているそうです。
今回は渋谷という好立地&終電に間に合う時間帯で心置きなく遊べます。当時のテクノにリアルタイムで触れてきた人も、新しく90年代テクノに関心を持ったという人も、誰もが楽しめるパーティーにぜひ足を運んでみてください!

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