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美女ジャケハンター第21回 人生初めて捕獲した「ヌージャケ」の話


       

私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。今回はレス・バクスターの「Les Baxter’s La Femme」をご紹介します。

       

       

◆「Les Baxter’s La Femme」について

Franck Pourcel and His French Stringsの「Les Baxter’s La femme」(1956年リリース)

1. Les Levres
2. Les Bras
3. Les Yeux
4. La Taille
5. Les Doigts
6. Les Seins
7. Les Hanches
8. Le Lobe Des Oreilles
9. La Chevelure
10. Le Mollet
11. Les Cuisses
12. La Nuque

      

レス・バクスターがディヴィット・デキスターの協力を得て作った組曲を
指揮者フランク・プゥルセルのオーケストラが演奏した作品です。
「女性の神秘」がテーマとなっており、キャッチーで聞きやすく
発売後、ビルボード誌はこの作品に77点の評価を与えたエピソードがWikipediaで掲載されています。

フランク・プゥルセルは1960年代に入ってポール・モーリアと共同制作するなど、ムードミュージック界を牽引していきた1人です。
ディヴィット・デキスターについては、彼が携わったレコードが数枚Discogsに掲載されているだけで全貌がよく分かりませんでした。ご存じの方、彼がどういう音楽を作っていたか教えていただきたいです。

         

       

◆「Les Baxter’s La Femme」と私

↑我が家の「Les Baxter’s La Femme」です。撮影時の角度か、大事な部分が反射して逆に生々しくなってしまいました笑     

レス・バクスター狂いだった頃、オークションで発見した作品です。
この文章を書いている際に判明したのですが、レス・バクスターの未遂も含めた「ヌージャケ」作品を知らない内にコンプリートしていました笑

※ヌージャケ……「ヌードジャケット」の略。人前で総称を言えないため勝手に省略しています笑

    

↑ジャケット裏面。写真の少々雑な切り抜かれ方が気になります笑

     

当時アメリカだけでなく、世界各所で出回った作品だからか比較的安価だったと思います。ジャケット裏面で一目瞭然ですが、私が捕獲したのは国内盤でした。下記に「Les Baxter’s La Femme」のSpotifyを掲載してますが、サブスクリプションで聞き込むほど狙ってた作品なだけに、安すぎる!と驚いたのを覚えています。

もちろん組曲構成なので「クラッシック」が背景にありますが、ジャケットの構図同様スタイリッシュに聞けるのが素晴らしい。DJで流していてもかしこまり過ぎない、良い雰囲気を作ってくれるので「ココぞ!」の時にプレイしている気がします。
女性をイメージしたキッチュなメロディが要所に散りばめられているので
より聞きやすい、でもうっとりする、そんな作品に仕上がっていて大好きです。

レス・バクスターが「La Femmeは今まで作った中で最高傑作」と語っていたと何処かで読みました。「エキゾチカ」に舵を切った1956年、大切に構想を練っていたこの作品を形に出来る条件がやっと揃い、色んな音楽人を巻き込み、協力を得ながらようやく作り上げた背景もまたグッとくる理由の一つです。

        

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