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火星音楽通信:第7回着陸できない感じ

着陸できない感じ

さて、2024年も気づくとあともう僅かとなってしまいました。

音楽が好きな人間として、作り手としても聴き手としてももう少したくさん作りたかったしたくさん聴きたかったというのはありますが、何も年末でそれを今年はたくさん聴いたとか聴かなかったかったというのはひょっとしたらナンセンスかもしれません。

しかし、どうしても年が終わる時には必ず、あー今年はこうだった、みたく総括したくなるのが人間だもの?

支離滅裂な導入となりましたが、やっぱりシンプルに生きるというのは非常に難しいです。

(2008)?Como Te Llama? / Albert Hammond Jr.

2008年のAlbert Hammond Jr.のソロアルバム”?Como Te Llama?”を聴いています。

the strokesのギタリストがリリースしたソロアルバムなのですが、ロックバンドのギタリストが本命バンドの傍らに作るソロアルバムというのは意外に良くて、力を込めずに好き勝手自由にやっているのが好きなのです。3曲目の’lisa’が好きです。

(2009) humbug / arctic monkeys

arctick monkeysについてはほとんど知らないのですが、恐らくこれは地味目の部類に属するアルバムじゃないだろうか。ロックバンドの満を持してリリースされる肩に力の入りまくったアルバムというのは苦笑しながら聴くことが多いです。これはそのような心配でやきもきする必要のない好きに聴けるアルバムの類なので良いです。

(2005) Down In Albion / Babyshambles

ここ最近で他の物を一切聴かなくなるぐらいハマったロックバンドがbabyshamblesで、そのアルバム”down in albion”です。粗暴でありながら極めて繊細な面が同居している不思議で危うさを感じるアルバムです。詩の世界がその佇まいからは予想できないほど深淵だと感じます。

(2008) Modern Guilt / Beck

Beckの中で一番粗野なアルバムがこの”Modern Guilt”です。デンジャーマウスとの共同プロデュースのよう。そういう情報はさておきこのアルバムについては、「よく見せよう」的なムーブがゼロ(これは私が勝手に思っているだけですが)。装飾的な配慮は皆無(これも私の私見)といった趣で、自然と本質的なものを聴きに行ってしまう。いわゆるハイファイでリッチなサウンドも放棄していて実に無愛想。アルバムも30分そこそこでそっけなく終わる。最高。

(2011) the ram project / Dave Depper

paul mccartneyのアルバム”ram”を全曲コピーしたアルバム。しかもアレンジして独自の”ram”を作ったわけではなく、アレンジやサウンド、コーラスなどオリジナルを極力忠実に再現してどうしてもオリジナルの”ram”を(好きすぎて)自分で作りたかった、というシンプル極まりない動機によって作られている(としか思えない)。うどん味のスナック菓子があったら「だったらうどん食うわ!」って突っ込むと思いますが、これはそんな軽率に突っ込む気にならない。なぜなら自分も”ram”が大好きだからだ(笑)

(1983) let’s dance / david bowie

david bowieのアルバムでこれをレコメンドする人もあまりいないと思うけれども、正直王道ボウイはもう耳にタコというかおなかいっぱいの人にはこのあたりをお勧めしたい。bowieはどこを切り取っても結構攻めたアルバムが多くて新鮮に長く楽しむことができると思います。(分かりにくい世界の)アルバム数も多いし。

(1993) where you been / dinosaur jr.

dinosaur jr.を初めて聴いたアルバムが本作で、当初はなんて嫌な音楽なんだと辟易した。1991年にリリースされたnirvanaの”nevermind”で自分もグランジが好きだと思い込み、グランジで探して行きついた結果がそれだった。自分は単にnirvanaが好きなだけだったのだ。だけど、グランジブームが過ぎ去り、過去購入した失敗CDの烙印を押していた本作をある時プレイしてみると何とも言えない雑味がしみ出してきて、、、笑。とか言ったら怒られるかもしれないけど今ではすごく好きなアルバムです。

(2002) Yoshimi Battles The Pink Robots / the flaming lips

do you realize?の歌詞にやられたクチです。正直文字で書いてあったり、言葉で言われたりしたら陳腐すぎて失笑してしまうかもしれない直球歌詞ですが、歌に載せてあることでスッと入ってくる人生賛歌曲。まあたまにはいいじゃないですか。

それではまた次回!

あ、忘れていました。2024年12月14日に福岡の珊瑚珈琲で行われましたパーティー『DAY LIGHT AND TWILIGH』vol.3のイベントに出演させて頂きました。ご来場の皆様ありがとうございました。その時の実況録音盤を12月23日リリースいたしましたのでぜひお聴きください。

https://sappow.bandcamp.com/album/live-at-sango-coffee-20241214
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