• Column

美女ジャケハンター第9回 「おとそ気分」な美女を追え!②


           

私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。

まだまだ新年ムードの方がいらっしゃるかと思いますので、前回に引き続き
タク・シンドーの作品から「Accent On Bamboo」をご紹介します!

         

              

▶︎「Accent On Bamboo」について

TAK SHINDOの「Accent On Bamboo」
1960年リリース

1. Cherokee
2. One Fine Day
3. Chattanooga Choo Choo
4. I Gotta Have You
5. It’s So Peaceful In The Country
6. Portrait In Blue
7. A String Of Pearls
8. Stumbling
9. Happy In Love
10. For You
11. Festival In Swingtime
12. Kiss Me Again

          

前作「BRASS AND BAMBOO」がヒットしたのも束の間
キャピトル・レコードから1ヶ月以内に次作をリリースするよう要求され、
急ピッチで作られた3枚目のアルバムです。

残念ながら「Accent On Bamboo」は商業的な成功を収められなかったため、キャピトル・レコードとの契約は更新されませんでした。
しかし、作曲家や編曲家の他に翻訳者およびツアーガイドを務めたり、音楽コラムニストおよび出版者として活動している傍ら大学で歴史音楽とアジアの宗教を研究していたりと、音楽を通して様々なシーンで活躍しながら大学で研究を続けていた人です。
もしかすると契約終了はそこまで辛い出来事ではなかったのかもしれません。

「Accent On Bamboo」は前作同様カバーアルバムですが、ビッグバンド色が強い作品です。エキゾチックな音色もしっかり確認出来ますが、前作ほど東洋の楽器たちがメインフレーズを奏でていない様に感じました。

1960年初頭のレコーディング機材は今ほど便利ではなかったでしょうし、楽器自体のボリュームバランスを考えてレコーディングする必要があるなど1ヶ月で制作するのは至難の技だと思います。
それ故、メインフレーズをビッグバンドの楽器たちが陣取るアレンジになり、前作に比べてインパクトに欠ける作品になってしまったのかもしれません。

前作の「BRASS AND BAMBOO」と「Accent On Bamboo」。
ジャケットから察するに「音の対比を表現したかった」など
コンセプトは色々考えられますが、Wikipediaには直接的な言葉でまとめられていました。要約すると
「エキゾチックとエロティックの伝統的な融合が見事に表現されている」と
「エロス」についての話ばかり(笑)

タク・シンドーはじめとするエキゾチカの作品やムードミュージック、イージーリスニングのジャケットには直接的なエロス表現は度々登場するので
ターゲット層などを考えても理解は出来るのですが、
(実際、筆者も「エロジャケ」を購入していますし気持ちは分かります 笑)
もう少し音楽的な観点からこの2作品の対比について解説があってもいいと思いました。

           

            

▶︎「Accent On Bamboo」と私

↑我が家の「Accent On Bamboo」です。当時のアメリカ盤だと思うのですが、ジャケットの鮮やかさがちゃんと残り盤面も非常にキレイでした。

前回ご紹介した「BRASS AND BAMBOO」と同時にレコード市で購入。
(本当はこのタイミングでタク・シンドー作品を3つ捕獲しています 笑)
まさか「対」で捕獲出来ると思わなかったので、人で溢れかえったレコード市で1人ガッツポーズをしたのを覚えています(笑)
もちろん周りからは白い目で見られましたが、きっと「よしっ!」と軽く声が出てたからでしょう(笑)

時々DJをする際に他のエキゾチカ作品とミックスして流す事がありますが
基本的にはリスニング用として我が家で活躍してくれる素敵な作品です。

白人が作ったビッグバンド系のムードミュージックにも聞こえますが
タク・シンドーの「イマジナリー」が確実にエッセンスとして垣間見える、表現豊かな作品で大好きです。先程も書きましたがエロスなジャケット以外にも聞きどころ満載です。もちろんこの「エロジャケ」、いやっ、「美女ジャケ」も大好きです(笑)

もう一つ。
「Accent On Bamboo」発売直後1960年や1961年の
まだまだ伝統音楽の知識が完璧でなかったタク・シンドーの「イマジナリー」でもっと作品を残して欲しかった。

エキゾチカやムードミュージックの素晴らしいところは、これだけ知識や技量が凄い作曲家、編曲家たちでも分からない世界中の音楽を頭の中の「イマジナリー」で作り上げる所だと思うのです。
ジャケットが与える「エロス」な印象だって作品が醸し出しているイマジナリーですからね(笑)
毎回「Accent On Bamboo」を聞きながらタク・シンドーの「現実」と「イマジナリー」の狭間に想いを馳せて、そんな事を考えております。

          

「Accent On Bamboo」はSpotifyで聞くことが出来ます。ビッグバンドの中に輝く東洋の楽器たちを是非探してみて下さい。

Share This Post