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美女ジャケハンター第3回「パーカッションにうっとり」している美女を追え!


私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。

今週は「楽器」と「美女」のコンビネーションが鮮やかな作品です。
50年代、60年代のムードミュージックには
収録内容が視覚から分かる、この手の作品はかなり多いかと思います。
ラテンや世界の音楽好きな私は、つい手に取ってしまうモチーフです。
実際にGoogleで「美女ジャケ」「コンガ」で検索しても
下記のようにいくつかは容易くヒットします。

(コンガがないジャケットは曲内にコンガが入っているのだろうか。
特にポロんとしてしまっている通称:「エロジャケ」作品・・・むむむ、気になる・・・)

      

巷に溢れる「美女&パーカッション」ジャケットですが、今週ご紹介するのは
私が憧れている作曲家、レス・バクスターの「Skins!」です。

              

            

▶︎「Skins!」について

Les Baxter「Skins!」
1957年リリース 13枚目のアルバム(Wikipedia参照)

1. Afro-Deesia
2. Brazilian Bash
3. Bustin’ The Bongos
4. Conversation
5. Poppin’ Panderos
6. Talkin’ Drums
7. Reverberasia
8. Shoutin’ Drums
9. Gringo
10. Mood Tattooed

       

色んなアーティストのプロデュースをする際にもクレジットが出るので
通算何枚目の作品が怪しいところではありますが、Wikipediaによると
13枚目の作品との事でした。

「エキゾチカの父」とも言われてますが、そこまで情報がないのも現状です。
なので、このうっとりした美女が誰なのか
いわゆるレコード会社の「ピクチャー・ライブラリ」から引っ張ってきたものかも定かではないですが、
前作でエキゾチカの位置付けを明確にしたアルバム
「CARIBBEAN MOONLIGHT」がチャート的にもヒットした作品という背景を考えると、この作品のために撮られたジャケットなのではないかと思います。

甘美なメロディやストリングスが印象的なレス・バクスターですが
今回ご紹介する「Skins!」は全曲パーカッションだけで構成された、なかなか攻めた内容のアルバムです。
ビルボード誌のポピュラーアルバムチャートに2週だけチャートインしたとのことですが、斬新すぎた内容の故、前作ほど売れなかったのかもしれません。

レコード裏面にはビッチリと文字!!
カメラ機能で翻訳した文章を読みましたが、レス・バクスターがこのアルバム制作に行き着いた経緯や、曲の具体的な説明が記載されていました。

1940年代から既にパーカッションの魅力に気付いていたレス・バクスターが
満を持してプエルトリコ、ブラジル、ベルギー(この方はコンゴドラマーとの事)キューバ、ベネズエラの国々のミュージシャンたちと制作した作品。
リリース実現まで5年以上の歳月がかかったとの事です。

レコード会社へリリース交渉やプレゼンをしたり
パーカッション入りの曲を様々なアルバムに収録し、徐々に世の中に出していくなど、当時パーカッションのみの斬新な作品をリリースするには
月日をかけた戦略が必要だったのかもしれません。

       

               

▶︎「Skins!」と私

↑我が家の「Skins!」です。当時のレコードなのに状態◎な素晴らしい作品です。

      

レス・バクスターの「African Blue」に感動し、他の作品をサブスクリプションで聞き漁っていた頃。
何のアルバムにどんな曲が入っているか、今ほど知らないのに

「とにかくレス・バクスターの作品が欲しい・・・」

この思いだけで人生初めてオークションを使い捕獲。送料込みでも良心的なお値段だった気がします。が、聞いてびっくり。
パーカッションの音しか入ってないじゃないか!(笑)

最初はギョッとしましたが、聞いてるうちにエキゾチックが耳に広がり
ジャケットの美女の様にうっとりしてしまう作品ではないですか!
今ではボケーっとしたいレコード鑑賞時間のお供だったり
DJをする際はリズムが入っていない音楽と同時に流したりと、そばにないと困る作品になりました。

オークションなどで度々見かけるので、もしかすると比較的レス・バクスターの中だとゲットしやすいアルバムではないかと思います。   
   

1957年リリースなので、
キャピトルのセンターラベル(レコードの真ん中のシール)はターコイズ期だと思うのですが・・・

↑私が所持しているレコード。

あれ、「ブラック・レインボー」のラベル・・・!?

品番を調べて1957年ものだ!と感動していましたが、もしかすると重版されたものなのでしょうか・・・?教えて、偉い人ーーっ!!

      

こちらはSinetone AMRから2011年にリリースされている再発時のジャケットです。
まさかパーカッションオンリーで構成されたアルバムには見えないですね(笑)
ムードむんむんなサウンドがこれでもか!ってほど入ってそう・・・
同じ内容なのに欲しくなっちゃうなぁ(笑)

         

サブスクリプションでも楽しむ事ができます。
が、肖像権的な兼ね合いがあるのかジャケットはイラストです。
最近、ムードミュージック界隈のサブスクリプションが
イラストや別の写真に差し替えられている事が多い気がします。
私が思う「レコードの楽しみ方」はジャケットを愛でながら鑑賞する事なので
実際にレコードを手に取って聞いていただく事をお勧めしたいですが、少し寂しい気持ちになりますね。

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