
sonoのSNS運営をお手伝いしておりますUran92(ウラン)です。
普段はJAZZのDJチームに所属、都内でDJ活動をする傍らライター業やアーティストさんの支援をしています。
今回、新しい連載『#ドチタチ 』がスタートします!
もともと「美女ジャケハンター」というコラム連載をしています。
ところが、音楽メディア「sono」に関わるようになって気付いたんです。
テクノ、ハウス、トランス……いわゆる“四つ打ち”と呼ばれるサウンドを、私はこれまでほとんど聞いてこなかったということに。そのせいで、SNSなどで楽曲を紹介しようとすると、「〇〇っぽいサウンド」「このジャンルに属する〜」といった言葉がまったく出てこない。
音楽に関わる立場として、これはちょっとまずいかも……と焦りました。そこで始めたのがこの連載。
四つ打ちを愛する皆さんの力を借りて、ゼロから聴いてみることにしました。
サブタイトルは『〜テクノもハウスも知らない私が1からドチタチ聞いてみた〜』。略して「ドチタチ」です。
記念すべき第1回は、sonoのmimyさん、KULARKsさん、そしてアーティストのMari Shimamuraさんをお招きし、「四つ打ちってそもそも何?」という基本から教えていただく対談形式でお届けします。
【対談ゲストご紹介】
ちなみに、今回の対談は「四つ打ち1年生」な私相手に進んでいくので、目からウロコな情報はあまりないかもしれません。
コラムには出てこなかった四つ打ち情報や、「コレいいよ!」的な
オススメがありましたらXやInstagramで
『#ドチタチ』を付けて優しく教えて下さいますと嬉しいです♡♡
Uran92(以降 U):2人組は好き……要は世界で有名な2人組は好きなんですよ。The Chemical Brothersはアリーナ2列目で見る程好き!電気グルーヴも好きだし、Underworldもあの有名な曲ぐらいしか知らないけど好き!
Daft Punkもライブ盤に収録されている有名なやつしか知らない。それが好き(笑)
後、アレだけが好きです。Squarepusherの、えっと、何とかビジター……何だっけ?(笑)
ベースがハーモニクスでずっと弾いてて、ドラムと2つしか楽器が入ってない曲があって、それが凄い記憶にあります。
Mari Shimamura(以降 Ma):あぁ『Ultravisitor』だ、持ってる持ってる!それ1番人気のやつですね。
U:でも「この人たちは一体ジャンルとか何なんだ?」って毎度思ってて……(笑)
全然知らないレベルでご認識いただけると助かります(苦笑)
Ma:The Chemical BrothersやUnderworldを挙げてくれると、私も入りやすくて。やっぱり私も中高生の時にThe Chemical BrothersとUnderworldがもうバーっ!て来てた頃で、そこから電子音楽にハマっていったので、凄くいいと思います。そこから私の人生変わったので。
もうThe Chemical Brothersとかになると、最初は「ブレイクビーツ」って言われてましたけど、別に今作ってる曲はブレイクビーツで作ってないですし、もうあのぐらいになると一応「テクノ」とは言われますよ。例えば、Yahooニュースとかで書かれるとしたら……。
「世界大人気テクノアーティスト、The Chemical Brothers来日公演決定!」みたいな(笑)
そういう時にテクノを用いられますね。
テクノって言っても、The Chemical Brothersは「The Chemical Brothers」ってジャンルだし、Underworldは「Underworld」ってジャンルだしっていう感じかなと思いますね。うん。
U:なるほど。そこを考えた時に、次に何聞いたら良いんだろうなって思ってます!
mimy(以降 mi):なんでしょうね……そういう感じが好きだったら、今だとFloating Pointsとかですかね。
Ma:そうですね、うんうん。
U:フローティング・・・ポインツ・・・?
mi:そうそう、初めて聞いたのは『Elaenia』ですね。宇田ヒカルとのアルバムに参加したりとかして、日本にも来てたり割と有名で。
U:へえ!
mi:格好いいすよ!
U:あ、アルバムが新しいの出てる。聞いてみます。
mi:そうですよね、入りとしてはその辺からが良いかもしれませんね。
Ma:うんうん!
U:後、『エレクトロニカ』も何か分からない!
なんかピコピコしてる印象があるのでテクノとかハウスと同じチームみたいな印象があって。ジャンル分けが未知なんです……。
自分はバンドマン上がりなんで、ロックはずっとやってきたんですけど、そういう“ピコピコ”しそうな機材を使ってる音楽は、使用方法含め未知だらけで、だから聞いてこなかったのかなって思ってます。
KULARKsさんとかマシン使ってライブされるじゃないですか。mimyさんもiPadでライブされたりとかしてますけど、ああいうことを全くしてこなかったんで、「テクノロジーついていけねぇ!」っていう(笑)
mi:うんうん(笑)
KULARKs (以降 K):そうだ!エレクトロニカっぽい曲作ったの。
U:おおおお!!
K:後でもしよかったら聞いてください。
U:ありがとうございます!
個人的にManuel Göttschingの『E2-E4』を彷彿とさせる内容でした。
U:あれですね、えっとフローティング……ポイン「ト」を聞いてみる感じですよね?
mi:フローティングポイン「ツ」ですね(笑)
Ma:そうですね(笑)
U:(笑) は、えっと何のアルバムを聞くと、なんかいい感じですか?
mi:フロポはぁ……。
U:あ、「フロポ」って言うんですね。
mi:言います言います。新しいやつ聞いたらいいですよ、格好いいです。
U:これ聞いてみます!何か凄いっすね、1曲目からClub Mixなんすね(笑)
mi:Club Mixやったっけ?(笑)
U:Club Mixって後ろの方に入ってそうな印象なので、ちょっとオモロって思いました(笑)
mi:Floating Points良いですね、なんか私は凄い「Four Tet」が!そう!Four Tetって言う、イギリスのアーティストが居るんです。フロポとめっちゃ仲良いんですよね!
Ma:うん!フロポ好きだったらFour Tetは絶対ハマると思います!
mi:もう大好きですっ。
Ma:ウランさん、サブスクで検索してます?ひらがな検索でも絶対出てくると思います。
U:これですか??
(オンライン越しにスマホの画面を見せる)
mi:あ!そうです!私はもう一推しでございます!!
U:mimyさん、この中だとどれ聞くと初心者ハマりますか?
mi:初心者、うーん……なんかもう初期から最近のまで…最近だとSkrillexと一緒に演ったりしてるけど、もうちょっと前のかなぁ。でもアルバムはどれもめっちゃ良いです!
U:コレが2024年って書いてありました!トーク・・・トゥーミー・・・?
mi:はいはいはい!それ、それもいいですけど、『Three』が好きです!
最初からね!私の心をね!ちょっちょっと…(笑)
あの重ための曲からドーンっ!て入ってくるんですけど、はあぁ〜もう刺さるみたいな!
U:mimyさんこれ大変だ!あの『Three』が2パターンあって。
mi:豪華版的なちょっといっぱい曲が入ってる方と、短縮版的な?ちょっと表現ムズっ(笑)いっぱい入ってる方を聞いてください(笑)
U:多分タイトルに「+」付いてる方がいっぱい入っますかね?
mi:そうそう、でもどっち聞いてもいいですよ。
U:あ、曲数変わんないかも笑 そしたらこのFour Tetの『Three+』っていうのと……
mi:Four Tetはでもどっちかっていうと、フロポよりはちょっとマニアックになるかな。
Ma:うんうん。
U:そうなんですね!そしたら、Floating Pointsの1番最新作を聞いて、時間があればFour Tetも聞いてみるっていう感じですね?
mi:でも、実は言うとウランちゃんの好みでいくと、多分Four Tet寄りなのかもしれんけど。
U:そうなんですね!え、じゃあどっちも聞いてみよう!
mi:割とウランちゃんの音楽の下地となる部分が「楽器弾いてた」というベーシカルの部分なので、もしかしたらFour Tetの方が親和性が高いかもしれないですけど、どっちもいいですよ。
U:分かりました、どっちも聞いて第1回目に挑ませていただきます!
mi:はい!
U:聞きます。よし、合ってるよね……『Floating Points』と『Four Tet』ですよね。今、マジでお婆ちゃんな気持ちなんだけど(笑)
mi:(笑)Floating Pointsは初期の作品も良いんで是非っ♩