私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。
今週は順番をシャッフルしてペレス・プラードの「Havana, 3AM」をご紹介します。
◆「Havana, 3AM」について
Perez Prado And His Orchestraの「Havana, 3AM」(1956年リリース)
1. La Comparsa
2. Desconfianza
3. La Faraona
4. Besame Mucho
5. The Freeway Mambo
6. Granada
7. Almendra
8. Bacoa
9. Peanut Vendor
10. Baia
11. Historia De Un Amor
12. Mosaico Cubano
「マンボNo.5」などを作曲した、キューバ出身のマンボ・キングことペレス・プラードのアフロ・キューバン・ジャズの作品です。
キューバ革命前の歓楽街『ハバナ』が眠らない夜だった事に思いを馳せたアルバムで、「M4. Besame Mucho」や「M5. The Freeway Mambo」「M6. Granada」「M9. Peanut Vendor」など、エギゾチックサウンド視点でも楽しめる第一次マンボブームの名曲ばかりが収録されています。
エネルギッシュでリズミカルな演奏が特徴で、ペレス・プラードの独特なホーンセクションアレンジとキャッチーなメロディが際立っています。
◆「Havana, 3AM」と私
↑我が家の「Havana, 3AM」は国内盤の10インチで、ジャケットになかなかダメージを負った状態です。左上と右下の画鋲痕がアクセントに。
この夏、レコードショップで偶然見つけたこの作品。
レコードは「聞いてナンボ、愛でてナンボ」のモットーで選んでいるので、このジャケットの痛み具合だと基本的に避けるのですが、あえて捕獲しました。理由は……
欲しい作品の1枚、ボブ・トンプソンの「On the Rocks」と同じジャケットだからです!いやぁ驚きました、この作品こそオリジナルのジャケットかと思いましたが、いわゆるライブラリ写真なんですね。
今では考えにくいですが、全く違う作品なのに同じジャケットが起用されているケース、筆者は1960年代まで確認出来ています。下記などもそうです。
少々乱暴な写真ですが、左がSNSで発見して一目惚れしたウィリアム・グレイスの作品。ダンス音楽との事ですが、私好みのイージー・リスニングなのは確認済。全く同じジャケットで右の写真は、マランド楽団の作品。レコードショップにあったので捕獲しました。こちらは有名なコンチネンタル・タンゴの巨匠です。
今回もどれぐらいジャンルに差が発生するのか知りたくなり、少々ダメージが気になりましたが捕獲してしまいました。
聞いてみるとチリ音がちょっとだけ入りますが、それすらも味に聞こえる様なマンボが入っていたので私としては当たり!しかし、調べるまで有名なアフロ・キューバン・ジャズの10インチとは思いませんでした。そりゃ聞いた事ある曲が沢山入っている訳です。
サブスクリプションでもお聞きいただけます。寒い時期にマンボ?と、少々疑問にな方もいらっしゃるかと思いますが、年末に差し掛かり、忙しい時期のマンボな掛け声「アァ~うっ!」は私たちに気合を入れてくれるはずです。
そういえば、あの独特な掛け声「うっ!」ですが
「ディロ!(= 行け!の意味)」にエコーがかかって「うっ!」に聞こえているそうです。どこまでエコーを強くかけたら「うっ!」になるのでしょうか……不思議だ笑
昨年「Havana, 3AM」のレコードが再発されたので、これを機にLPも捕獲しようと思います。