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美女ジャケハンター第52回 美女ジャケでソウルフルなひととき!


    

私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。
今週は順番をシャッフルしてポール・モーリア・グランド・オーケストラの「ポール・モーリア・ソウルの世界」をご紹介します。

           

◆「ポール・モーリア・ソウルの世界」について

Le Grand Orchestre De Paul Mauriatの「ラブ・チャイルド / ポール・モーリア ソウルの世界」(1973年リリース)
1. My Girl
2. It’s A Man’s World
3. You Keep Me Hangin’ On
4. Wonderful World
5. Last Night
6. Respect
7. When A Man Loves A Woman
8. Unchain My Heart
9. I’ve Been Loving You Too Long
10. Love Child
11. In The Midnight Hour
12. I’m Gonna Make You Love Me

フレンチ・イージーリスニング界の巨匠、ポール・モーリアが1969年に発表した「ポール・モーリア R&Bの素晴らしい世界」の再発盤としてリリースされたのが本作品です。莫大な量のリリースがある中でも興味深い、ソウルの名曲カヴァー集となっています。

タイトル「ポール・モーリア・ソウルの世界」の名の通り、テンプテーションズ「M1. My Girl」からスタート。スプリームスでお馴染みの「M3. You Keep Me Hangin’ On」、JBsの「M2. It’s A Man’s Man’s World」、Otis Reddingの「M6. Respect」に「M8. Unchain My Heart」など
彼の率いるオーケストラが華麗を極めたストリングス・アレンジでグルーヴィに聞かせてくれます。この面白い日本企画盤ですが、過去に何パターンかのジャケットでリリースされています。

横尾忠則が手掛けた1969年「ポール・モーリア R&Bの素晴らしい世界」のジャケットは、ポール・モーリア作品の中でも群を抜いて怪しく、細部に渡るまで強烈なヴィジュアルと斬新なアイデアで埋め尽くされています。
ポール・モーリア (亡流喪痢唖)、リズム&ブルース (律無 安堵 舞留洲)などの強引な当て字、横尾忠則らしい色彩感覚で描かれた挿絵やカルテに見立てたポールモーリアのプロフィール、視力検査表を模した裏ジャケなどひとつのアート作品と化しています。

こちらは再発盤の別バージョン。
再発盤だけでもジャケットにバリエーションがあります。帯に記載されている「このPMシリーズを集めるとポール・モーリアの大全集が出来ます」というのがコレクター心をくすぐりますね。筆者は2枚ほど捕獲しています。まだまだ道のりは長い・・・。

    

◆「ポール・モーリア・ソウルの世界」と私

↑我が家の「ポール・モーリア・ソウルの世界」は経年劣化が所々にありますが、ジャケットの美女は問題なく拝めるクオリティです。今までの美女ジャケの中で1番クールかも。

こちらも先週まとめたジョージ・シアリングの「Latin Affair」と同じタイミングで捕獲しました。いつも私が280円コーナーで眺めている、ポール・モーリアのジャケットの雰囲気とは一味違う洗礼されたデザイン。しかも美女ジャケと来た!これは捕獲しておくしかないでしょう!ということで、厳選の波からすくいあげ我が家へ連れて帰りました。680円でした。
個人的な見解ですが、ポール・モーリアのジャケットは何処か垢抜けないし、時代を感じるものが多い印象です。しかしこの作品は今、DJをしている時にジャケットを出してもそこまで古く感じないし、内容がモータウン系始めソウルのカバー。今も色褪せない楽曲ばかりです。
特に声とシタールの様な音が入った「M3. You Keep Me Hangin’ On」のアレンジは最高。是非お聞きいただきたいです。

サブスクリプションが無かったため、Youtubeをご紹介します。
曲順が国内盤と多少異なりますが、私が捕獲した作品と同じ曲が何曲もお聞きいただけますので、イージー・リスニングがソウルを帯びるとこの様になるんだと体験してみて下さい。横尾忠則が手掛けたジャケット同様、強烈さを感じられると思います。

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