私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。
今週は順番をシャッフルしてジョージ・シアリングの「Latin Affair」をご紹介します。
◆「Latin Affair」について
George Shearingの「Latin Affair」(1959年リリース)
1. All Or Nothing At All
2. Let’s Call The Whole Thing Off
3. Afro #4
4. Magic
5. It’s Easy To Remember
6. Estampa Cubana
7. You Stepped Out Of A Dream
8. Mambo Balahu
9. Dearly Beloved
10. Cuando Sono El Gaznaton
11. This Is Africa
12. Anywhere
イギリス出身の盲目のジャズピアニストで、アメリカに渡り「バードランドの子守唄」の作曲など、クール・ジャズの第一人者として成功したジョージ・シアリングの作品です。
キャピトル・レコード時代の作品は、ラテン音楽を取り入れた「ムード・ラテン」シリーズが人気で、特に1959年リリースした3作目「Latin Affair」はコンガ奏者アルマンド・ペラサと共演。ラテンやマンボ、そしてアメリカンスタンダードともいえるジョージ・ガーシュウィンやジョニー・マーサーなどの曲に彩り豊かなアレンジを施しています。オリジナル曲は「M4. Magic」1曲のみ。
ビルボード誌や評論家からも評価され、「南米のメロディーとバップの影響が融合した楽しい一枚」と称賛されています。
◆「Latin Affair」と私
↑我が家の「Latin Affair」はジャケットの状態良好!服の状態が気になる振り向き美女を愛でながらラテンジャズを楽しんでいます。
浅草のレコード市にて800円で捕獲しました。
その時のレコード市は「エキゾチカ」を多く取り扱うレコードショップが出店していて、気付けば恐ろしい枚数を手にしていました。さすがにこの量は……と思い、レジに行く前にどの作品を捕獲するかレコードを精査。美女ジャケに対する嗅覚が鋭かったのか、800円という価格だったからか、大量のレコードの中からこの作品を捕獲する事にしました。この選択は我ながらファインプレーだったと思います。
後にDJのレギュラーイベントでプレイした際、仲間から「ジョージ・シアリングじゃん!」と言われ、「そうなんですよ!」と返事しつつも、有名人なのかと思い調べてみたところ「バードランドの子守唄」の作曲家だと知りビックリ。大人になっても知らない事が沢山あるなぁと痛感。そうなんです、お恥ずかしながら、ジョージ・シアリングを知ったのはこの作品を捕獲してからでした……。
レコードの個体差なのか、我が家の「Latin Affair」は少々音圧が低いため、DJプレイ時は少し音量を上げて使用しなければいけません。ですが、どの曲も非常にオシャレで平均2分台の曲ばかりなので、時間調整や雰囲気のいい曲が欲しいという時に助けてくれます。
ビブラフォンがメインの作品ですが、特有の「キンキン」した音は全く感じられず、ピアノとの絡み具合も抜群です。DJを始めて1年半程ですが、既に全曲流したと思います。必ずレコードバッグに忍ばせている1枚です。
サブスクリプションでもお聞きいただけます。タイトルの通りラテンがベースとなっている作品ですが、どの曲を聞いても耳心地が良く、季節を問わず楽しめる内容かと思います。秋の夜長にシアリングの「ラテン・ジャズ」の魅力を是非味わってみて下さい。