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美女ジャケハンター第49回 レーベルとの蜜月終わりにリリースされた涙の「美女ジャケ」


          

私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。
今週は順番をシャッフルしてアストラッド・ジルベルトの「I Haven’t Got Anything Better to Do」をご紹介します。

           

◆「I Haven’t Got Anything Better to Do」について

Astrud Gilbertoの「I Haven’t Got Anything Better to Do」(1969年リリース)
1. I Haven’t Got Anything Better To Do
2. Didn’t We?
3. Wailing Of The Willow
4. Where’s The Love
5. The Sea Is My Soil (I Remember When)
6. Trains And Boats And Planes
7. World Stop Turning
8. Without Him
9. Wee Small Hours
10. If (The Biggest Little Word)

 

「The Girl from Ipanema」で知られるブラジルの歌姫 アストラッド・ジルベルトが、当時若手だったジム・ウェッブやバート・バカラックなどの楽曲を歌い上げたポップス色強めな作品です。クールなボサノヴァ「M3. Wailing Of The Willow」や、途中からファンキーボサノヴァに転調する「M8. Without Him」などが収録されています。

ストリングスが入ったオーケストラアレンジが、アストラッド・ジルベルトのウィスパー・ヴォイスを上手く支え、より哀愁を感じさせるヴォーカルに。アル・ゴーゴニによる完璧なアレンジが作品全体をよりドラマチックに引き立てる、ソフトロック好きにもオススメの1枚です。

      

◆「I Haven’t Got Anything Better to Do」と私

↑我が家の「I Haven’t Got Anything Better to Do」は状態も良く、でしっかりアストラッドの表情や毛穴の感じもチェック出来ちゃうという……アップジャケット自身に置き換えると恐ろしいです……。

           

この作品は立川直樹さんの「音楽の聴き方」で知りました。それまで他のボサノヴァ作品は何枚か捕獲していましたが、実はアストラッド・ジルベルト……ノーマークでした。

アストラッド・ジルベルトが亡くなった翌日「もしかして亡くなった直後に高騰するのでは!?」と思い、急いでベストアルバムと2枚セットで落札しました。結局その後、市場は荒れる事なく未だに穏やかさをキープしています。
一体私の駆け込みは何だったのだろうと思いつつ、亡くなられた直後はよくプレイさせていただきました笑

アストラッド・ジルベルトだともう少しボサノヴァっぽい作品が人気なので、どうしてこの作品が妙に惹かれるのか、捕獲当初は分かりませんでした。
調べてみると、バート・バカラックやミシェル・ルグランをカバーしているではないですか!納得です!
美しいメロディや歌モノがお好きな方は、この秋アストラッド・ジルベルトの哀愁と可愛らしさが特に感じられる「I Haven’t Got Anything Better to Do」をお手に取ってみてはいかがでしょうか。

      

サブスクリプションでもお聴きいただけます。
10月下旬なのに、何故か暑い日が続きますが、この作品は夏に聞きたい通常のボサノヴァとは一味も二味も違う、落ち葉や何なら暖炉の前でくつろぐ時間に流したい作品。これからのシーズン、カーディガンと一緒に持っておきたいマストな1枚でしょう。

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