
私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。
今週はレス・バクスターの「BRAZIL NOW」をご紹介します。
◆「BRAZIL NOW」について

LES BAXTERの「BRAZIL NOW」(1967年リリース)
1. A Felicidade
2. Canta De Ossanha
3. Balan Samba
4. Day Of The Roses
5. A Man And A Woman
6. Who Will Buy
7. Somewhere In The Hills
8. Going Out Of My Head
9. Tristeza
10. Berimbau
11. Laia Ladaia
12. Born Free
イージーリスニング界の巨匠レス・バクスターが、ボサノヴァなどのブラジル音楽に取り組んだキャリア後期の作品です。
セルジオ・メンデス・グループでもおなじみ、セバスチャン・ネット(b)、パウリーニョ・マガリャエス(ds)の他、クレア・フィッシャー(p) ポール・ホーン(fl)らが参加した演奏にコーラスを加えた編成で、
「Tristeza」「A Felicidade」「Berimbau」などブラジリアン・スタンダードからフランシス・レイの「男と女」やテディ・ランダッツォの「Goin’ Out Of My Head」などの欧米のポップスまで!様々な角度のカバー曲たちに一筋縄ではいかないユーモアに富んだ多彩なアレンジが施されています。
オーケストラチックで華麗なストリングスですが、スモール・コンボだからか何処かジャジーな雰囲気もあり、コーラスを主体にシンプルかつ上質なイージーリスニングにまとまっています。ブームに関係なく永く愛聴できる名盤です。
◆「BRAZIL NOW」と私

↑我が家の「BRAZIL NOW」はペラジャケですが光沢があるので、鮮やかな美女がしっかり拝めます。
持っていないレス・バクスター作品だったら何だって捕獲していた「乱獲期」に出会った作品です。1200円で落札したと思います。
届いてしばらくは何の疑問もなくレス・バクスターのブラジルサウンドを楽しんでいましたが、しばらくして画像検索した時に気付きました。そうです、私のジャケットだけ妙にカラフルなんです。そして、タイトルが「BRAZIL’67」になっています。
「あれ・・・これ・・・ニセモノ・・・?」
と最初はソワソワしましたが、どうやら「GNP」からではなく「LONDON Record」経由で「キングレコード」から発売された国内盤を捕獲したので、国内向けに分かりやすく『BIG BEAT、LATIN ROCK』と追記されている様です。
当時の日本がブラジル音楽に対してどういう温度感だったかは分かりませんが、収録されている曲の雰囲気を伝えるため「セルジオ・メンデス&ブラジル’66」の様なタイトルに変更したのかもしれないなぁとも感じました。
見比べましたが曲順は一緒。Discogsを見てもタイトルを変えた様な「BRAZIL NOW」は他に見当たらなかったので、発売元のキングレコードが国内向けにジャケットを変更したのでしょう。
「BRAZIL NOW」を含めキャピトルを離れた後期のレス・バクスター作品は、楽団の人数問題か映画音楽の様な「壮大さ」に少々欠けますが、スタイリッシュさがより際立ち、21世紀に聞いてもグッとくる作品が多いのではないかと感じました。美女に関しては・・・似ている友人がいるなぁと思ったジャケットです。時々あるんだよなぁ、友人激似の「美女ジャケ」が笑
サブスクリプションだと以前ご紹介した「AFRICAN BLUE」と2イン1のCDで売られていた事もあり、「BRAZIL NOW」単体のサブスクリプションはありませんでした。
レコードにはない「A Banda」が12曲目に入っているため、この曲を除いた1〜13曲目が「BRAZIL NOW」に収録されている曲になります。

我が家の2イン1CDだと「AFRICAN BLUE」の方が先に収録されているんですけどね、不思議です。