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美女ジャケハンター第43回 カビと共に眠る!?美女と名曲たち


          

私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。
今週はウェルナー・ミューラーの「LATIN SPECTACULAR」をご紹介します。

             

◆「LATIN SPECTACULAR」について

Werner Müllerの「LATIN SPECTACULAR」(1972年リリース)
1. DELICADO
2. QUIEREME MUCHO
3. THE PEANUT VENDOR
4. SOLAMENTE UNA VEZ
5. CUMANA
6. GRANADA
7. CHERRY PINK AND APPLE BLOSSOM WHITE
8. A BANDA
9. FRENESI
10. AMOR, AMOR, AMOR
11. THE BREEZE AND I
12. PERFIDIA
13. AMAPOLA
14. MAMBO JUMBO
15. POINCIANA
16. EL CUMBANCHERO
17. IN A LITTLE SPANISH TOWN
18. QUIZAS? QUIZAS? QUIZAS?
19. BRAZIL
20. DESAFINADO

    

フランク・チャックスフィールドやエドムンド・ロスなど、『ロンドン・レコード』からリリースしているイージー・リスニングやクラシックのアーティストの作品を抜粋し、キングレコードが独自に選曲。『GTシリーズ』として発売された作品です。
様々な作品から抜粋しているため一概に言えませんが、おそらく下記の「Tropical Nights」を中心に映画音楽やラテン、ブラジルの定番曲を収録した作品かと思います。

この頃はリカルド・サントスという別名義で活動している時期ですが、「Tropical Nights」はウェルナー・ミューラー名義です。タイトルの大文字・小文字に差異があったり、同じジャケットでタイトルが違うモノが様々な国でリリースされています。

「LATIN SPECTACULAR」ですが上記の様な別デザインのジャケットでも発売されている様です。

          

◆「LATIN SPECTACULAR」と私

↑我が家の「LATIN SPECTACULAR」は少々痛みが気になりますが、美女の表情が伺えるのでギリギリOKとしてます笑

    

あるサントラのDJイベントで出会った女性の方から
「母の持っているレコードを処分したいので、欲しい方は差し上げます」と言われ、レコードを捕獲しに埼玉の奥地へ出かけた事がありました。その際にトニー・ベネットの作品などと一緒にいただいた1枚です。ジャケットが少々ヒドいので盤面の状態を心配していましたが、ほとんど聞いた形跡がなく非常に綺麗でした。

「ウェルナー・ミューラー……別名リカルド・サントスとして知られているポピュラー音楽界の大御所……?」と、当時「エキゾチカ」の有名な作曲家しか知らなかった私はジャケット内側の解説を読んでも「?」の連続。

以前、上記の記事でリカルド・サントスの「Holiday In Japan」を取り上げた際に
リカルド・サントス期とウェルナー・ミューラー期の境界線や、そもそもどういう人物かを調べている内に色々と合点がいき、それを機にとんでもない名盤をいただいた事に気付きました。感動が遅れてやってきたのです。

ウェルナー・ミューラーは最初に記した通り「ロンドン・レコード」からリリースしている……つまり私が集めている「4」のデザインが印象的な「phaze 4 stereo」シリーズから何作品もリリースされているので、次はそちらを捕獲していきたいと企んでいるところです。 

Spotifyだとベスト盤をお聞きいただければ、「Tropical Nights」に収録されていない不足情報が補えるかと思います。曲数が多くて圧倒されますが、よろしければ聞いてみて下さい。

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