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美女ジャケハンター第42回 約50年の眠りから蘇る「美女ジャケ」


          

私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。
今週は順番をシャッフルしてニッティ・グリッティ・セクステットの「NITTY GRITTY SEXTET」をご紹介します。

      

◆「NITTY GRITTY SEXTET」について

NITTY GRITTY SEXTETの「NITTY GRITTY SEXTET」(2015年リリース)
1. Something New
2. Nitty Boo Boo
3. Would You Believe Me?
4. Rice And Beans
5. Dixie’s Mambo
6. Fun City Hippy
7. Say Listen
8. A Fool Like Me
9. Papel De Bambú
10. Shingaling Now, Boogaloo Later

        

ボビー・マリンを中心にティト・プエンテ、ルイ・ラミレス、リカルド・レイ、ジミー・サバテール、ウィリー・トーレス、チャーリー・パルミエリ、オジー・トーレンス、ボビー・ロドリゲス、そしてジョー・キューバという、NYラテンのレジェンドミュージシャンによって1967年にセッション・レコーディングされた作品です。熱量溢れる演奏と際立つ楽器の音色と共に、強烈なスウィング ・マンボやディープなブーガルー・ジャズが楽しめます。

何故か当時はリリースされなかった本作品ですが、2015年にイタリアのレーベル「Rocafort Records」 が発掘、リリースし即完売したそうです。長すぎる寝かせ期間をようやく終えた2010年代に日の目をみたモンスターLPと言えるでしょう。

                            

◆「NITTY GRITTY SEXTET」と私

↑我が家の「NITTY GRITTY SEXTET」は2023年の再発盤なので上記のジャケットと異なりますが、いい表情しています!

        

レコードショップの通販サイトでこの作品を発見。
ジャケットの美しさにピン!ときたので試聴したところ「M2. Nitty Boo Boo」の低音をグイグイ攻めるベースから、これでもかと言わんばかりに主張するビブラフォンに移り変わる冒頭10秒で心を奪われ、気付けば捕獲、我が家に届いておりました。

アルバム全体を通して聞いてみると、情熱的でどこかユーモラスなハモリが入った曲ばかりではなく、「M3. Would You Believe Me?」や「M8. A Fool Like Me」の様なゆったりとしたリズムで美しく歌い上げる曲も収録されていたり、「M5. Dixie’s Mambo」の様な楽器本来の音色の美しさが感じられるインストゥルメンタルが収録されていたりと聞きどころしかないのです。何度繰り返し聞いたか分からないぐらい、そして何度ターンテーブルにのせたか分からないぐらい、個人的には「捨て曲なし」な作品だと思います。

再発に伴いジャケットが変更されたらしいですが、ブラウンカラーが基調となった美女の写真に水着のカラフルさが控えめに華を添えている、このアングルがたまらないじゃないですか!
オリジナル盤のジャケットも素敵ですが、ちゃんと夏を連想させる再発盤もまた、曲とジャケットのマッチ度100点な作品です。

Spotifyでもお聞きいただけます。
夏の終わりはNITTY GRITTY SEXTETのブーガルーを聞きながら陽気に、時に夕日が沈む様な少々センチメンタルな雰囲気にも包まれながら過ごしてみませんか?

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