• Column
  • 美女ジャケハンター

美女ジャケハンター第41回 見た目と中身が伴いすぎる!?リンク100%な「美女ジャケ」


          

私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。
今週はエスキヴェルの「Strings Aflame」をご紹介します。

      

◆「Strings Aflame」について

Esquivel and His Orchestraの「Strings Aflame」(1959年リリース)
1. Guadalajara
2. Scheherazade
3. Parade Of The Wooden Soldiers
4. Andalusian Sky
5. Misirlou
6. Sun Valley Ski Run
7. Malagueña
8. Fantasy
9. Foolin’ Around
10. Gypsy Lament
11. I Love Paris
12. Turkish March

 

メキシコ人のバンドリーダー、ピアニスト、テレビや映画の作曲家、モンド・ミュージックの鬼才、エスキヴェルが1959年にニューヨークのウェブスターホールで録音した「Strings Aflame」にボーナストラックの「M7. Malagueña」を追加した再発作品です。

前回も記した気がしますが、筆者の耳ではエスキヴェル作品の抑揚が3パターンしかキャッチ出来ません。ハッキリした抑揚だからこそ、同じジャンルの音楽家に比べて音に圧倒的な「迫力」があり、エスキヴェル作品の特徴とも言えるのではないでしょうか。

「M4. Andalusian Sky」は特に顕著で、エキサイティングな冒頭から全体を通して躍動感がある激しい演奏。弦が渦巻くとカスタネットのクリックで、まるでスペインの精神そのものを伝えているようです。オリジナル曲「M9. Foolin’ Around」は、モンドミュージックが持つユーモアと細かなピアノが曲全体に散りばめられています。

                       

◆「Strings Aflame」と私

↑我が家の「Strings Aflame」は再発の重量盤。美女のフォルムがハッキリしている様な……きっと再発盤の特権!

     

私が愛してやまないジャンル「エキゾチカ」ですが、この頃は大好きなレス・バクスターだけではなく色々なアーティストの作品を探しては乱獲していました。レコードよりCD再発が多いエスキヴェルですが、2018年の再発盤が大手レコードショップにまだ残っていたので内容を確認せず「Don’t look back」の精神で即捕獲。

冒頭からクラシックの要素が少々強く、最初は「PHASE 4 STEREO」のクラシックを手に取ってしまったかの様な、かしこまった作品かと思いきや!?聞き進めるとさすがエスキヴェル。
ちゃんとムード音楽とエキゾチックの融合が楽しめるじゃないですか。
燃える様に弦楽器と踊る美女の曖昧なフォルムジャケットが、作品全体とマッチしていて非常に素晴らしいです。

Spotifyでもお聞きいただけます。
少々涼しくなってきた昨今と思いきやまだまだ夏はこれから!残暑とともにユーモラスで少々暑苦しいエスキヴェルサウンドを是非お楽しみ下さい。

Share This Post