私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介しています。今週はマーティン・デニーの「Hypnotique」をご紹介します。
◆「Hypnotique」について
Martin Dennyの「Hypnotique」(1959年リリース)
1. Jungle Madness
2. On A Little Street In Singapore
3. Voodoo Dreams
4. Chinese Lullaby
5.Hypnotique
6.St Louis Blues
7. We Kiss In A Shadow
8. Summertime
9. Scimitar
10. American In Bali
11. Japanese Sandman
ハワイとハリウッド録音5枚目の作品。
欧米白人がイメージする東洋の神秘系「On A Little Street In Singapore」、南国の楽園風の「Hypnotique」「Summertime」のカバーや「American In Bali」」などTIKI&ラウンジ・ミュージックの新境地を提示しています。
同じ写真撮影で、マーティン・デニーがプロデュースしているハワイの歌手エセル・アザマの「Exotic Dreams」のカバー写真も撮影されました。
タイトルそのままな内容で、催眠的かつ時に熱狂的と言わざるを得ない効果を生み出しています。ゲストのバーバラ・スミス、ジョン・メチガシャリ、バド・リーがさまざまな日本の楽器で演奏する事で、唯一無二のアンサンブルが楽しめます。
◆「Hypnotique」と私
↑我が家の「Hypnotique」は訳アリ商品での購入のため裏面にシワ?がありますがジャケを拝むには十分な美しさです。
いつかの年末でした。「今年も私、お疲れ様!」と労い用のレコードを捕獲しに大手レコードチェーン店へ。
なかなか思ったレコードに出会えず、このお店は違うかぁ……と肩を落としていたところ『プライスダウンコーナー』に並ぶマーティン・デニーの文字が!
そこで捕獲したのが再発盤の「Hypnotique」でした。ウキウキで帰宅し、封を開けたところコレは納得。裏面左下が濡れたか何かでシワになっているではないですか……。
あのプライスダウンコーナーは訳アリ作品が価格低めで並んでいる事に気付くも時遅し。
しかし、表面のサンディ・ワーナーに傷はなし。
ほっ、やっぱり今年はいい年だったぞ思といながら針を置いてみると、これまた東洋臭がかなり強い作品で最初は「ハズしたか……」と抵抗感がありましたが、さすが「Hypnotique(日本語で「催眠術」)」。
反復で聞くことで催眠術的効果が得られたのか、非常に作品の気持ち良さが分かりました。日本含め、東洋の楽器がいい味出してます。以前にご紹介したタク・シンドーの作品と非常に合うのではないかと思いつつも、東洋系はプレイのタイミングと場所を選ぶため、今か今かと待ち構えております。
Spotifyでもお聞きいただけます。
特に「M4.Chinese Lullaby」などクセが強い珍味作品も収録されていますが、コレを反復して聞き流すとリゾート施設に来たかの様な感覚に陥ります。お盆休みがある方も、残念ながら私の様に休みがない人にも、「Hypnotique」は平等に癒してくれる……ハズです。