私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介していますが、今週はナンシー・シナトラの「DRUMMER MAN」をご紹介します。
◆「DRUMMER MAN」について
NANCY SINATRAの「DRUMMER MAN」(1969年リリース)
1. DRUMMER MAN
2. HOME
1969年リリースの国内盤7インチです。1996年に「Movin’ With Nancy」「Nancy」がCDリリースされる際にボーナストラックとして収録されていますが、当時の海外盤は下記のジャケットで7インチリリースされているようです。
(Discogs調べ)
「DRUMMER MAN」で実際にドラムを叩いているのはロネッツ、ビーチ・ボーイズ、エルヴィス・プレスリー、フィフス・ディメンション、ママス&パパスほか様々な楽曲でドラムを叩いているハル・ブレイン。
キャバレーで働く売れないドラマーを支える女性の気持ちを、いつになく情感たっぷりで歌い上げるこの曲ですが、当時「大人の歌手になったナンシーの待望のシングル」として売り出されていました。
◆「DRUMMER MAN」と私
↑我が家の「DRUMMER MAN」は状態もニオイも当時のまま健在です笑
京都のレコードショップをクラウドファンディングで支援した際の返礼品でいただいた作品です。普段7インチを捕獲する事がほとんどなく、絶対捕獲しないジャンルのレコードだったのでなかなか新鮮でした。
ドラムの音が必要以上に前に出ていてボーカルの声がせめぎ合った「DRUMMER MAN」も強烈でしたがSide Bに収録されているゆったりと優しいバラード「HOME」が個人的には好きです。家というよりは家に帰れない少年たちについて歌っています。あくまで推測ですが、時代を考えると戦争に駆り出された家に帰らぬ若い少年たちについて歌ったものではないでしょうか。
女豹の様な目力ジャケットからは考えられない、子守唄の様に歌うナンシーにとにかくグッときます。
Spotifyでもお聞きいただけます。必要以上にボリュームが大きいドラムの上で抗う歌を1度確認してみて下さい。こうやってナンシー・シナトラのジャケットをいくつか見て感じますが、どれも目力は強めですね笑