
私が所有している美女がジャケットに映ったレコード、通称「美女ジャケ」を
毎週捕獲(購入)した順番にご紹介していますが、今回は捕獲前の
「今年こそは欲しい!美女ジャケWant List」から3作品ご紹介します。
▶︎「Let’s Dance」David Carroll & His Orchestra

「Let’s Dance」Davidと言えばボウイではなくデイヴィッド・キャロルだろと思っている1958年の作品です。デイヴィッド・キャロルのいわゆる「3美女シリーズ」(勝手に呼んでます笑)は知っている限り6枚リリースされています。その中でも比較的スタンダードなムード音楽が詰まっている印象です。

↑我が家で所持している「3美女シリーズ」の1枚です。改めてこちらのコラムでご紹介します。
夏に向けて何か「ナイス美女ジャケ」が無いかと、ネットディグをしていた際に上記のアルバムをレコードショップのサイトで発見。無事捕獲に成功したのですが、このアルバムについて調べていると他にも「3美女シリーズ」がある事を知り、聞き始めたのがきっかけです。
結論、6作品全てコンプリートしたいのが収集癖の性分ですが、まずはシーズン関係なく聞ける「Let’s Dance」をじっくり味わいたいと思っています。
他の「3美女シリーズ」は比較的ネット上に情報が出てくるのですが、あまり情報がないのも「Let’s Dance」の特徴です。捕獲した際はジャケット裏面の英語をスマホの翻訳機能片手に読み解こうと思っています。
▶︎「Soundsville !」Jack Marshall and his music

ジャック・マーシャルが2人の美女に足を触られているにも関わらず、お澄ましポージングでジャケットに写っている1959年の作品です。
ビッグバンド・サウンドがとても華やかで、口笛やタップなどかわいい効果をフィーチャーしている中、リズムギターの要になっているも注目して聞きたい1枚です。
特に「M3. Hot Som Brero」はギターリストであるジャック・マーシャルならではのギター2本アレンジだなぁと感じました。
意外と作曲家本人と美女が写っている作品は多いです。

Les Baxterの「Round the World」(1956年リリース)
こちらもジャック・マーシャル同様キャピトルからリリースされているレス・バクスター作品です。他のレーベルでも美女が本人と映っているジャケットがあるか、キャピトルによくある手法なのか、今後切り分け確認する必要があります。ちなみにこの作品もWnat対象です。未だ捕獲ならず……。
▶︎「 Music For Rat Fink Lovers」Jackie Kannon

最近のバタバタしたスケジュールにげんなり……。疲れを癒すにはベッドでゴロゴロしながら「mond music」の本を読むに限る!と思い、眺めていた時に発見したのがコメディアンのジャッキー・カノンがリリースした1964年の作品です。

↑私の教科書的3冊です。疲れている時は、カラーページのジャケットを眺めているだけでHPがかなり回復します。
調べているとサブスクリプションで発見。聞いてみると強烈な「癖強作品」でした。
ストリングスの美しいムード音楽が詰まっているのでうっとりしていると、必ず曲の最後に取って付けたようなセリフが入っているのです「Oh,ラット・フィンク!」と。せっかくうっとりしていたのに興ざめです。
本の解説で確認するとどうやら「ラット・フィンク」とは60年代に流行ったスラングで「しゃくにさわる奴、不愉快な奴」と言う意味らしいです。
素敵なムード音楽と不愉快という正反対を掛け合わせたコメディ作品という事が分かりました。
Wikipediaでサッと見ただけですが、確かに下品なネタも売りにしていたジャッキー・カノンならではの視点で作られていて、かつて「ラットフィンクルーム」というコメディクラブを作っていた事もあり、関連作品だという事が何となく分かったところでグンっと購買意欲が湧き上がってしまいました……。このスラングをジャケットに写ってる美女が言っているのかと想像するだけで、たまらないものがあります。
以上、今年こそは捕獲したい作品を3作品ご紹介しました。意外と国内捕獲出来そうでタイミングが合わない作品たちです。そして残念ながら他にも「Want List」はまだまだ沢山ありまして……未知なる美女ジャケは世界に沢山散らばっています。別の機会でご紹介する事にしましょう。そして嬉しい捕獲報告がこのコラムやSNSで出来ればと思っている次第です。