• Concert

音の始源を求めてPresents『NIPPON 電子音楽70周年記念』

Event Information
出演者
開催場所

九州大学 大橋キャンパス 音響特殊棟(会場URL

福岡県福岡市南区塩原4-9-1

開催日程
  1. START : 2025.05.11 13:00

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料金

料金|無料
定員|各公演30名(先着順)

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2025年5月11日(日) 13:00 at 九州大学 大橋キャンパス 音響特殊棟

九州大学大学院芸術工学研究院音響設計部門では、この度「音の始源を求めて」との共催により、コンサート『NIPPON 電子音楽70周年記念』を開催します。

1950年代、音楽の世界では革新的な出来事が相次ぎました。1949年のピエール・シェフェールによるミュージック・コンクレートの発表、1951年のアインメルトによる電子音楽の発表、1952年のジョン・ケージによる「ウィリアム・ミックス」の発表など、新たな音楽の潮流が生まれました。

日本においても、1953年に黛敏郎氏が初のミュージック・コンクレート作品「X・Y・Z」を発表し、1955年には日本初の電子音楽作品「素数の比系列による正弦波の音楽」を発表するなど、電子音楽の黎明期を切り開きました。

黎明期の電子音楽制作には、NHK技術研究所の人材も深く関わりました。九州芸術工科大学で学長を務めた故・安藤由典氏も、諸井誠、黛敏郎「七のヴァリエーション」のエンジニアとして、日本の電子音楽の発展に貢献した一人です。

本コンサートでは、インターネットやSNSのない時代、1964年に東京と福岡を短波放送で繋いで制作された、NHK福岡放送局制作・今史郎「十二人の奏者と電子音のための音楽」も再生します。

テレビもインターネットもない時代、ラジオ全盛期に生まれた電子音楽は、まさに「ロストテクノロジー」の探求でした。作曲家・近藤譲氏が語るように、「過去の技術を最高度に駆使して行われた探求の成果は、今もなお、『新たな技術』が齎(もたら)し得ない音響と音楽の可能性へ向かって開いている」のです。

本コンサートでは、モノラルから5チャンネル、そして最新鋭のSpat Revolutionを使ったImmersive Soundまで、電子音楽の歴史を体感できる貴重な機会です。

日時|
2025年5月11日(日) *公演-1, 2の内容は同一になります。
・12:45 開場
・13:00−15:00 公演-1
・15:30−16:30 トーク
・17:00−19:00 公演-2

プログラム|
諸井誠、黛敏郎「七のヴァリエーション」
今史郎「十二人の奏者と電子音のための音楽」
湯浅譲二 ホワイトノイズによる「イコン」5ch ver
佐藤聡明 マントラ 1986 
平石博一 回転する時間(とき)

黎明期の電子音楽は、現代の音楽シーンに多大な影響を与えました。本コンサートでは、当時の貴重な音源を、最新の音響技術で再現し、電子音楽の原点を探求します。ぜひ、この機会に、電子音楽の歴史と未来を感じてください。

場所|
九州大学 大橋キャンパス 音響特殊棟録音スタジオ

料金|
無料

定員|
各公演30名(先着順)*公演-1, 2の内容は同一になります。

交通|
西鉄福岡(天神)駅より 
・西鉄天神大牟田線大橋駅東口(電車5分、徒歩5分) 
JR博多駅より 
・バス(47、48、48-1、48-2、60)大橋駅下車(バス20分、徒歩5分)
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄5分、電車5分)
福岡国際空港より
・市営地下鉄天神駅下車、西鉄天神大牟田線へ乗り換え(地下鉄11分、電車5分)
*来場には公共交通機関ないしは近隣のコインパーキングをご利用ください。
*構内の駐車場は入構許可が必要となっておりますが,特段の事情がある場合は事前にお問い合わせください。

主催|
大阪芸術大学音楽工学OB有志の会/九州大学大学院芸術工学研究院音響設計部門

お問い合わせ|
音の始源を求めて denshi-ongaku@sound3.co.jp 

主催|
九州大学芸術工学部音響設計コース音文化学講座

助成|
日本学術振興会科研費