ダークウェーブ、ゴスは今、ビーチを侵食している。
2025年、世界各地で開催されているDark Wave系フェスの中には、海辺やリゾート地で行われるものもある。
そこでは、New Order、Tears for Fears、Drab Majesty、Cold Caveといった名だたるアーティストが、潮風の中で音を響かせている。
このダイジェストでは、2025年に世界で注目すべきDark Waveフェスティバルを簡潔にまとめています。
1. Cruel World Festival
開催地：アメリカ・カリフォルニア州パサデナ（Rose Bowl隣接）
開催日：2025年5月17日（土）
主な出演者：New Order、Nick Cave & The Bad Seeds、OMD、Devo、Chelsea Wolfe
特徴：ポストパンクやニューウェーブの80年代レジェンドが集う祝祭。
公式サイト：cruelworldfest.com
Spotify：Cruel World Festival 2025
2. Darker Waves Festival
開催地：アメリカ・カリフォルニア州ハンティントンビーチ
開催時期：未定（例年11月中旬）
過去の出演者：Tears for Fears、Drab Majesty、Cold Cave、Twin Tribes
特徴：夕暮れの海辺で開催される哀愁のビーチフェス。
公式サイト：darkerwavesfest.com
Spotify：Darker Waves Festival
3. Wave Gotik Treffen（WGT）
開催地：ドイツ・ライプツィヒ
開催日：2025年6月6日〜9日（予定）
出演傾向：Drab Majesty、Void Vision、Sturm Café、Cryo
特徴：中世都市全体を舞台に展開される、世界最大のゴスフェス。
公式サイト：wave-gotik-treffen.de
Spotify：Wave Gotik Treffen 2025
4. Cold Waves Festival
開催地：アメリカ・シカゴ
開催時期：毎年9月ごろ
過去の出演者：Clan of Xymox、Spike Hellis、SRSQ、PIG
特徴：インダストリアルやEBM中心の硬質な都市型フェス。
公式サイト：coldwaves.net
Spotify：Cold Waves Festival 2025
5. Others to Watch
- Substance Festival（ロサンゼルス）：実験系インダストリアルの交差点
- San La Muerte（テキサス）：濃厚なゴス・ポストパンク特化型フェス
- Post-Punk Strikes Back Fest（スペイン）：欧州の新鋭とベテランが集う場
総評
チケットの高騰と来日公演の減少を受け、ダークウェーブファンにとっては海外フェスこそが合理的かつ豊かな選択肢。CruelやDarker Wavesのような大型イベントでは、一度に多数のアーティストと出会うことができる。次なる波に備え、旅の準備を整えたい。
とはいえ、日本でも——
海外フェスに目を奪われがちな今、ここ日本でも独自のペースでダークウェーブやポストパンクを楽しめる場がある。たとえば、PØRTALが主催する定期イベント「Indie Camp」や「Purple Room」。
東京・高円寺のSUB store Tokyoを拠点に、国内外のアンダーグラウンドな音楽をクロスオーバーさせたDJイベントが開かれている。
イベントの情報やプレイリスト、ZINEによるアーカイブも充実。シーンの現在地がここにある。
→ https://indiecamp-music.com/
私もたまに足を運んでいるけれど、主催メンバーは現地の海外シーンともつながっていて、リアルな周辺カルチャーを感じられるのが何より楽しい。